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藤原みち子の活動日記

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 2014年5月18日(日)

 昨日お会いした方が、戦時中沖縄から本土に学童疎開のため「対馬丸」に乗ることになっていたけれど腹痛を起こし乗船できず、命が助かったという話をして下さいました。この方はその後も海難事故を逃れ、阪神大震災で家を失うも命は助かり、池田に転居してこられたそうです。

 「対馬丸」…アメリカの潜水艦に撃沈された学童疎開船として映画上映された記憶があります。

 改めて調べてみると、1941年12月にはじまったアジア太平洋戦争で、日本軍は敗戦を重ねるようになり、ついにサイパン島が占領されると、「サイパンの次は沖縄だ」と判断した軍の要請で、政府は奄美大島や徳之島、沖縄県のお年寄り・子ども・女性たちを島外へ疎開させる指示を出したようです。

 しかし県民の疎開はなかなか進みまなかったらしい。「勝つ、勝つ」を繰り返す軍の言葉に、沖縄が本当に戦場になるのか判断がつかず、また周辺海域の危険を知っていた県民にとって、船に乗ることは一つの「賭け」だったのかもしれません。
 一説には、多数の兵士が沖縄に移駐し大量の食糧が必要になったため、足手まといになる民間人を県外へ移動させたかったとのだともいわれています。

 1944年8月21日、疎開学童、引率教員、一般疎開者、船員、砲兵隊員など1788名を乗せ、長崎を目指し出航しました。しかし翌22日夜10時過ぎ、鹿児島県・悪石島の北西10kmの地点を航行中、米潜水艦ボーフィン号の魚雷攻撃を受け対馬丸は沈められてしまいます。

 ほとんどの乗船者は船に取り残され、海に飛び込んだ人は台風の接近に伴う高波にのまれたそうです。犠牲者数1418名(氏名判明者=2004年8月現在)。イカダにすがって漂流した人々は、付近の漁船や海軍の哨戒艇に救助されたほか、奄美大島まで流されるなどして生き延びたそうです。

 救助された人々には箝口令がしかれ、対馬丸が撃沈された事実を話すことを禁じられ、犠牲者や生存者に関する詳細な調査も行われず、沖縄に残された家族に正しい情報が伝わることはありませんでした。対馬丸撃沈事件が知られるようになったのは戦後しばらく経ってからで、大人が起こした戦争の為に理不尽にも幼い子どもたちがその犠牲になったことから、戦後「“学童疎開船”対馬丸の悲劇」として語られるようになっていったとのことです。

 戦争の被害者は戦った兵士だけでなく子どもやお年寄りなど一般市民が圧倒的。310万人の日本人2000万人のアジアの人々の命を奪いました。

 今、安倍政権はしゃにむに集団的自衛権の行使を狙っていますが、あの戦争の教訓から二度と戦争はしないと憲法に刻まれたのではなかったでしょうか。だからこそ世界から信頼を勝ち取ってきたのではなかったのでしょうか。武器を持たない国を襲うことは許されませんが、武器を持ち戦争を仕掛けるのではないかと思われたら、それこそ「やられる前にやり返せ」となるのではないでしょうか。

 対馬丸の悲劇を繰り返すな!解釈改憲を許さず憲法9条を守り、「憲法9条にノーベル賞」を受けさせようではありませんか。
# by michiko_fujiwara | 2014-05-19 00:30
 2014年5月16日(金)

 臨時議会の専決議案で私は「市税条例の一部改正」について質問しました。地方税法の一部改正があり、3月31日公布、4月1日施行のため専決処分になったものです。

 改正内容は大きくは2つ。一つは固定資産税、都市計画税の軽減措置をうたった条項の附則で、その対象を国の地方自治法の条項と読み替える内容のいくつかが、対象項目の削減により、市民税に影響する部分も訂正が必要となったものです・ここでは都市計画税が改正となっていました。直接影響するものはなかったようです。

 もう一つは、NPO法人などが、社団法人、一般財団法人の変更されるについて経過措置として非課税措置を延長していたものが平成25年度で終わったためその条項を削除する改正でした。答弁によると、池田での対象は逸翁美術館がすでに法人化しており池田文化振興財団のみが対象となっているそうです。

 関連して質問したのは、地方税法の改正で平成26年4月1日施行対象はほかにもあるのではないか、例えば、新築個人住宅の固定資産税軽減措置を2年延長すること…これは地方税法を準用することになっているようですから条例を変える必要はないとのこと。

 また、耐震化を行った住宅の固定資産税を軽減する制度を創設するとの内容がありましたが、固定資産税の基準日は1月1日のため実質軽減できるのは平成27年度の固定資産税から軽減となるため今後の定例議会で反映させたいとのことでした。

 現在昭和56年以前に建築した住宅の耐震化に対し耐震診断、設計、工事に補助金が出ていますが、今後は固定資産税の軽減も行うことになりそうです。

 また、以前五月丘地域の急傾斜地を土砂災害危険区域として府が指定したため、評価額が一気に下がり、担保価値が下がり売ることも担保提供することもできない。せめて固定資産税を軽減して欲しいとの要望を受けて難波議員が質問していましたが、今議会の質疑の中で国から軽減してもよいとの通達が来ているようで、改めて軽減措置を考えたいとの答弁がありました。
# by michiko_fujiwara | 2014-05-17 00:49
 2014年5月15日(木)

 豊橋市の市職労環境支部が、みんなで知恵を出し合い「ふれあい収集」を行っているそうです。福祉の観点から、65歳以上または体が不自由な方の一人世帯を対象に、職員が直接家庭に出向きごみの戸別収集しながら安否確認を行っているとのこと。

 一定期間ゴミ出しがなく、異変を感じたら関係機関に通報するようになっているのだそうです。1週間たってもゴミが出されていない場合、本人、家族、あるいはケアマネさん・ヘルパーさんに連絡し状況確認をするようにしています。自治体直営ならではの取り組みです。

 池田では、収集車が通り抜けられるかUターンできるところは各戸収集が行われているのですから、関係機関との協力があれば、やろうと思えば同様の「ふれあい収集」も可能です。ただし個人情報にもつながることですから、対象者やご家族には前もって了解を得る必要がありますが…。「見守りホットライン」も活用すればより早く異変をキャッチで来るのではないかと思います。

 今後は災害時の安否確認にも発展させられるよう考えておられるとか。

 池田では今年の秋以降、伏尾町と伏尾台約3000戸を対象に家庭ごみの民間委託を行うと決めましたが、豊橋市のようなきめ細かい対応をする「ふれあい収集」には守秘義務を持つ公務員が直接収集するからできることです。市民との信頼関係も強まっているそうです。費用対効果を求めるだけの安易な民間委託ではなく、住民の命を守り福祉の向上を図るのが自治体の最大の役割ですから、必要な人員配置の上、直営を堅持すべきです。
# by michiko_fujiwara | 2014-05-16 01:57
 2014年5月14日(水)

 5月臨時議会が終わりました。

 5月は1年間の議会運営に当たり議長や副議長などの選挙、常任委員会、特別委員会などの委員長・副委員長、所属委員を決める議会となります。

 私は、今年も厚生常任委員となり、福祉関連議案を担当することになります。空港交通特別委員会、財産区審議会にも所属することになりました。

 難波議員は、引き続き議会運営委員会、文教病院常任委員会、まちづくり防災特別委員会の所属。山元議員は総務常任委員会、市議会だより編集委員会委員長、都市計画審議会委員に所属です。

 今年の議長は自民同友会の細井馨議員、副議長は公明党の多田隆一議員、監査委員は市民クラブの川西二郎議員。後期高齢広域連合議員は市民クラブの松本真議員、大阪府都市競艇組合議会議員は自民同友会の木下克重議員に決定。

 さあ、今年も自治体が国の社会保障改悪からの防波堤となって市民を守れるかどうかチェックし、提案していく年となりそうです。
# by michiko_fujiwara | 2014-05-14 16:47 | 議会報告
 2014年5月13日(火)

 今日のサイレントプアは、「小さなSOS]…フィリピン人母子の貧困がテーマ。日本人の父親と離婚し(だまされ)、母親は昼間から明け方までお弁当屋さんで働き、日本語もよくわからないため給食費の滞納を知らせる通知も読めません。コミュニティソーシャルワーカー(CSW)の差しのべる手も振り払います。すばる君という子どもは夜遅くまでおなかをすかせて駅前で別れた父親の帰りを待つという切ない話です。

 CSWの里見涼(深田恭子)は、制度のはざまで行政の助けを受けられない人たちの生活を支えるためあらゆる手立てをつくします。今回は、ビザがないため生活保護など日本の制度を受けることができない母子に対しても、「あなたはこの街の人です」と言い、ビザがなければ手を出せないという福祉課長には「目の前の親子の生活をささえたいんです」と答えます。

 親子のために、在住のフィリピン人を集め一人ぼっちの母親の心を開かせ、ビザ取得のために動き始めた矢先に母親が勤めていた弁当屋がビザのない外国人を働かせていたことで入国管理法違反で告発され、彼女の家に駆けつけると、荒らされた家に、母子の姿はありません。逃げたのか、逮捕されたのかはわかりませんが、救えなかったとの思いが涼の心のうちの傷とダブり落ち込みますが、課長が、すばる君の残した「おねえちゃんありがとう」のメモを手渡します。ハッピーエンドでなくても温かい一筋の光を感じさせるという結末でした。

 彼女は阪神大震災で崩れ落ちる家の中にいる弟の手を放してしまい、それ以来心に大きな傷をかかえたまま、「もう二度と手を放したくない」と声を上げられない人たちに手を差し伸べてきたのでした。

 行政のはざまから滑り落ちる人たちに、「同じこの街に住む人なんだ」と頑張る彼女たちの活動は私たち議員にとっても、とても勇気づけられます。狭間を作らないため何が必要なのか、それは本来国や自治体が考えるべき仕事です。グローバルな時代と言いながら国籍がなければ手を差し伸べないという制度こそ時代に逆行しているようです。
# by michiko_fujiwara | 2014-05-14 00:48 | ドラマあれこれ

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


by michiko_fujiwara