藤原みち子の活動日記

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2018年 01月 21日 ( 1 )

2018年1月21日(日)

c0133422_334715.jpg 第40回記念となる池田母親大会が開催されました。本来ですと昨年10月の予定でしたが、台風襲来で警報が出たため今日に延期されました。

 今回は、記念講演に関西学院大学法学部教授の冨田宏冶先生を迎え、昨年7月国連会議で122ヵ国の賛成で採択された、核兵器禁止条約を学ぼうと企画されました。富田先生は原水爆禁止世界大会の起草委員長でもあられます。1時間15分の講演時間があっという間に過ぎ、レジメの半分くらいで時間が来たため最後ははしょられましたが、お話の内容は、納得と勇気を得られたものとなりました。

 2015年、NPT再検討会議に700万筆の署名を積み上げた多くのみなさんの声が、いかに妨害しようとも止められない流れとなった。60年以上の長い助走とこの間の運動が結実した。その展望を共有したいと講演が始まりました。

 何を禁止するのか、禁止するなら決定的に禁止する…めちゃくちゃ厳しくなっているそうです。そして一気に核廃絶というよりも、まず禁止しましょう、禁止から廃絶につなげていきましょう、しかし廃絶に向けてという条文に踏み込んでいることで、この条約で廃絶できるようになった。…それが国連会議の目的でありようやく原水爆禁止の条約を実現した。これをてこにもうひと踏ん張り核廃絶へと進んでいきたいと話されました。

 核兵器禁止条約は、5月22日に第一次案が発表され、6月27日に第2案が発表されると内容は全然違うものになっていたそうです。富田先生は採択される禁止条約の翻訳を手掛け一時案から準備されたそうですが、あの努力は何だったのかと思うほどその内容が変わっていたそうです。さらに7月7日に第3次案が出され、また違う内容となって採択をされたんだとか。

 核兵器禁止条約とは、核兵器の法的禁止は、核保有国は非合法になるということであり、武器保有を禁止された日本で武器を持つヤクザのように、保有国はならず者ということになる。条約は非合法化を先行させ、完全廃絶につなげるための条約であること。その第1条には核兵器に関わるほとんどすべての活動を第1条で明確に禁止しているそうです。具体的には開発、実験、生産、製造、取得、保有、貯蔵、移転、受領、使用、威嚇、配備、設置、展開…これらがすべて禁止です。

 実験は当初核実験としていたそうですが、そうすると核開発を始めた北朝鮮のような国は爆発の実験をしなければならないため対象になるけれど、すでに実験済みのアメリカやロシアのような大国はすでに実験結果が集約されており、禁止されてもコンピューターでシミュレーションできるため、条約の効果が薄れてくるため、核開発につながるすべての実験を禁止したんだそうです。

 核開発を進める北朝鮮は当然ならず者です。しかしすでに実験済みの核保有国アメリカもならず者であることを堂々と主張できる条約にしたということです。

 「使用の威嚇」の禁止は「核抑止力」への明確な否定と禁止されています。当初は草案に入っていなかったそうですが、日本のように「核の傘」の下にある国への配慮で7月3日の第3次案で加えられたそうです。「使用の威嚇」とはまさに北朝鮮にアメリカがやっている事であり威嚇し合っているときに本当に核のボタンを押してくることが怖い。威嚇を禁止することはとても重要なことです。そして日本が条約にサインしない最大の理由としている「核抑止力」は「抑止力」には「抑止力」をと相手を威嚇するだけでなく際限ない軍拡競争ににつながり、一触即発の緊張をもたらすことになります。「核の傘」のもとにある日本は「核抑止力」に頼っているため条約にサインできないのが現実。

 広島、長崎で21万人がその年までに亡くなったそうです。そのうち女性と子どもが7割。女性と子どもを狙い撃ちにする兵器であること。被爆者の叫びそのものが核兵器の本質。核兵器禁止条約は被爆者の声をもとにつくられていると言われます。前文で核兵器の非人道性を強調し、「被爆者の受け入れがたい苦痛と被害に留意」とあり、第6条で、被爆者と核実験被害者への支援を義務化し、加害者にも支援の責任を負わせるものとなった(7月3日に追加された)とのこと。

 被爆者には医療、リハビリ、精神的ケア、を行い、社会的、経済的に差別するなという条文もある。日本では被爆者は体も心も暮しも、苦しみの中にあり、医療費補助を受けられる人は1%程度で、この面からもますます条約に参加できない状況が明らかとなっています。

 冨田先生は「核の傘」から離脱して核兵器禁止条約にサインするためには、非核の政府をつくらなければならない。非核三原則を実施し、非核日本を実現することこそ日本国民の課題であり、唯一の被爆国日本が世界への責務を果たすことになる、と日本のあるべき姿を示唆されました。

 世界がここまで真剣に議論をしてきたこと、本気でより良いより厳しいものに変えていく努力がなされたこと、国際社会は思っている以上に民主的に議論されてこの核兵器禁止条約がつくられているんだということが良くわかりました。

 核兵器を禁止し廃絶する条約の締結を求める「被爆者国際署名」日本国民の過半数を集めようと運動が始まっています。是非ご協力くださいますようよろしくお願いいたします。

 
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by michiko_fujiwara | 2018-01-21 23:59 | 平和へ

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara@wombat.zaq.ne.jp


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