雷雨で水があふれます。何とか対策を!
今日は、神田で土木関連相談2件ありました。
どちらも土曜日の雷雨で水があふれたという内容ですが、1件目は道路の端に路上の水を集め約10メートル先の下水管に流し込むようになっていますが、家の角に電信柱があって、それが水の流れを堰き止め横の私道に流れ込むそうです。
さらに、電信柱と家の塀との間のコンクリートがひび割れており、そこからズブズブと水が入っていき、出入りの大工さんによると下は空洞になっているのではないかとのこと。ちょうどその部分の塀も、沈みかかっているのかひび割れていました。
万一床下(地下)まで水が流れ込んでいるとするなら、建物の基礎部分まで侵食していないとも限らず、家の方は大変心配しておられます。
早速、市の土木課に相談をし、現地を見てもらうことになりました。私道に水を流すわけには行かないので、市道の範囲で対策を考えなければならないようです。まずは、現地の状況を見て解決策を考えていただくことになりました。
もう1件は、家の前の水路があふれる上に、生活排水も流れ込んでいること、土砂も流れ込みそこに雑草がわんさか生えていて、蚊の発生など衛生上も大変良くないと市にも申し入れたそうです。早速今日、土砂雑草などきれいに掃除され本来の水路はこんな状態だったのかとはじめて気がついたと喜んでおられました。
しかし、元は奥にあった畑に水を通す水路だったため、道路脇の下水本管へ流すのではなく逆に傾斜がつけてあること、また、ちょうど家の前から道路幅が広がっているため、それに沿って水路も90度に折れていることなど重なり、この間のような大雨が降ると水が溜まってしまい、あふれてしまったようです。しかも雨水だけではないので大変だったようです。
掃除のおかげで、すっかりきれいになりましたが、根本的には水があふれないようにすることが必要で、その対策が求められます。
ちなみに、先日の集中した雷雨は時間雨量110ミリだったとのことでした。時間雨量50ミリを超えると集中豪雨だといわれています。一般に市街地における排水能力は時間雨量50ミリ前後を想定しており、これを超える場合には内水氾濫(堤防で守られた内側にある排水路などが溢れること)になりやすいということです。
この日は他にも水路があふれたとの報がありました。地球温暖化で気象状況も不安定になっています。今までの常識が変わりつつあり、対策も変えなければならないのかもしれません。