人気ブログランキング | 話題のタグを見る

藤原みち子の活動日記

michikof.exblog.jp
ブログトップ

国保にせめて子どもの均等割減免実施を…の市民からの請願、日本共産党以外の反対で不採択!

2019年9月14日(土)

 9日の厚生委員会では、池田民主商工会から出された「高すぎる国民健康保険料の引き下げと抜本改革を求める請願」も採択すべきかどうかを審議しました。

 請願内容は高すぎる国保料を引き下げるために国に1兆円の投入できょうかいけんぽ並みの保険料にするよう求める事、国保以外の健康保険制度にはない「均等割」(加入者一人ひとりにかかる)、「平等割」(世帯に係る)を廃止するよう国に求める事、せめて市独自で均等割減免を行うこと、市独自の減免制度を維持すること、過度な差し押さえはしないこと…などを求める請願でした。

 意見表明に先立ち、池田市長や担当課の職員に質問したのは私だけ。

 まず、国保料が高いという認識があるのかと問いますと、「個人的に思いはあるが、立場上適正であるとしか言えない」との答弁…中々以前のように正直な思いは口にできないようです。

 国が都道府県化を進めてきました。中でも大阪府は、全国に先駆けて各市町村の実態を無視する統一保険料を実施。標準保険料率を市町村に提示しそれに沿った保険料を集めるように指示をしています。府は保険料引き下げのための一般会計からの繰り入れは行わない方針で、高い保険料を強いています。6年間の激変緩和措置が終わる頃には府の示すままに保険料を徴収し府に納めなければなりません。

 サラリーマンの社会保険など他の健康保険制度は、家族の数が何人になろうと所得に応じた保険料となっています。全国的には国が均等割減免を実施しないため、せめて子どもの均等割りだけでも減免しようとしている自治体が4月段階で25自治体あります。
 池田市独自に均等割を全額免除すればいくら費用が掛かるのか、独自減免をするとペナルティがかかるのか…と質問しました。
 すると、均等割全額免除で約8億円かかるとし、独自減免をすると努力支援の点数が貰えないので府の池田市に対する評価が下がると答えました。市民のことより府の顔色をうかがう答弁です。
 子育て支援NO.1というのであれば、池田独自でせめて子どもの均等割り減免を行ってはどうかと市長に聞くと、「情報収集できていないが、まず自治体独自の制度設計ができるかどうか検討する」との答弁がありました。
 「検討する」という言葉は実施できるように努力するという意味にも、検討した結果ダメだったと断るための意味にも受け止めることが出来、複雑ですが、是非前向きに検討してもらいたいものです。子どもの医療費助成も国が実施自治体にペナルティをかけていますが、それでも全国すべての自治体が実施せざるを得ないところまで各自治体が独自に頑張っており、本当に住民のためなら均等割減免・平等割減免を実施すべきです。

 日本共産党はこの請願は至極もっともであり採択すべきだと意見表明しましたが、公明党は引き下げに反論する者はいないが、平等の医療を受けられる制度を維持することが重要である。持続を図るべく激変緩和措置を行いながらすすめられている。広域化の流れの中で独自の対応をすることは税の公平性から逸脱することになるため採択しないと述べました。…公平性の原則を言うなら、社会保険、協会けんぽとでは2倍以上も高い国保料を公平だと言うのか?

 自民同友会も不採択。中間所得者の緩和、低所得者には急に上がらないよう激変緩和措置が実施されている。5割軽減2割軽減の見直しや熱心に分割相談にのっており問答無用の差し押さえは行っていないので(請願を)採択する必要はないとのこと。…激変緩和に追いつかないほど高い保険料なのに…

 新生クラブも不採択。2022年には団塊の世代が後期高齢者に移行し医療費の増加は厳しさを増している。年齢は高く所得は低いという構造的課題がある。都道府県化で市町村格差をなくしている時に独自の施策は足並みを乱すことになるとのこと。…団塊の世代が後期に移れば国保の医療費は下がるのでは?

 など突っ込みを入れたくなりました。公平性と言いますが、会社を辞め年金生活になればほとんどの方が国保になります。決して一部の人のためだけに税金を使うのではありません。会社をリタイヤして収入が無くなった時に会社で支払っていた保険料より高くなる国保に悩むのは今も将来も同じではないでしょうか。



 

by michiko_fujiwara | 2019-09-14 22:18 | 議会報告

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


by michiko_fujiwara