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藤原みち子の活動日記

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市長退職金のカットは現職市長のみとする修正案が可決しました

2019年6月25日(火)

 最終本会議でした。

 市長の退職金問題は、総務委員会で否決され5会派共同で提出した修正提案が賛成多数で通りました。

 現市長の退職金と、給与カットは公約通り認めますが、後に続く市長にまで及ぶ退職金制度そのものを廃止するかどうかは、まだ十分な検討がされたとは言えない。市長は退職金を選挙を戦うための費用だとして、今は政党交付金があるから退職金は必要ない、もはや時代遅れだと言いました。しかし、政党交付金は一定の国会議員を要する政党に交付されるもの(日本共産党は憲法違反だとして受け取り拒否しています)で、地方議会には全く関係のないもの。それを理由にすることは出来ません。

 私も、市長の退職金が4年で2460万円は多すぎると思います。少なくとも市職員の4年分相当でいいのではないかと思いますが、制度そのものが必要なのかそうでないのかは、冨田市長が言うような、事実とはズレた感覚ではなく、公務労働とは、市長の仕事とはを考えたうえで、退職金が必要かどうか、金額は妥当かを考える慎重さが必要です。

 安黒議員が、議員は市長の考えに寄り添うべきだと言いましたが、それは間違っています。地方議会は、国会のように議員の中から総理大臣を選ぶ議院内閣制ではなく、二元代表制で市長も議員も市民が選びます。市長は市民の皆さんの税金をどう使うのかを提案する役割ですが、私たち議員はその市長の提案が、市民にとって必要な事なのかどうかをチェックする役割があります。だからこそ市長同様私たち議員も、市民の代表としてものを言うために選挙で選ばれているのです。市長の言いなりでは間違いも正せません。

 また、今回廃止して次の人が必要だと思ったらまた変えればいいと言いますが、法律や条例はそう簡単に変えるようなものではなく、市民生活を安心して送れるよう、豊かな生活が出来る様にするための本来あるべき姿・基準となるものであり、将来にわたって目標となる崇高なものとして、慎重に吟味して制定されるものです。今回変えてまた次に変えればいいというような気軽なものではありません。それでも時代とともに変更を余儀なくされるものもあります。それほど慎重に市民のために考える必要があります。

 市長は、今後増え続ける扶助費のために、市民に負担を求めなければならないので自らの身を切ると言われますが、市長の退職金カットを、市民負担増への免罪符にしてはなりません。
 大阪府の維新の会を見ていると、医療を削り、伝統文化を削り、教育を歪め、市民予算をカットしながらカジノ誘致のためには莫大な税金をつぎ込もうとしています。

 池田市があたかも赤字が続いていると思われる方があるかも知れませんが、すでに行財政改革と称して市職員を減らし、個人情報も含め、民間委託や民営化で経費削減を図ってきた結果、17年連続の黒字で、それでも使う予定があるからと言いながら,ふたを開けてみれば毎年のように財政調整基金が増え続けています。昨年の決算段階で51億円に到達。その他福祉、教育、環境などなど目的別基金も何種類もあります。保健所の跡地を10億円も出して都市公園にするための予算も通しました。それでもどんどん民間委託が進み、まだこれ以上市民の身を切る改革なるものを出そうとしているんでしょうか?

 退職金はその第一歩、一つひとつ市民の身を切るための変更が今後出てくる可能性があり、市民生活を握っている議会は、より慎重な検討を重ねながら施策を進めていくことが求められます。

by michiko_fujiwara | 2019-06-25 23:02 | 議会報告

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


by michiko_fujiwara