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藤原みち子の活動日記

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市立の葬祭場に出入りする地元業者から手数料を取る問題について

2019年5月24日(金)

 先日、葬祭場の指定管理者が変わった途端に参入業者のマージンが20%に引き上げられたとブログで紹介しましたが、20%は指定管理者が提案したものではなく、花屋さん組合から申し入れたものであることがわかりました。
 指定管理者である関西コミュニティにはあらぬ疑いをかけたことになり、大変ご迷惑をかけたことをお詫び申し上げ、ここに訂正をさせていただきます。

 花屋さんの代表の方から事のいきさつを聞かせていただきました。事の始まりは、倉田前市長が市長に就任された頃、池田の財政状況は夕張市に次ぐほど悪いので、節約をするための知恵を聞かせてほしいと相談されたことがきっかけのようです。
 その時、花屋さんたちは民間の葬祭場に納入させてもらうのに20%~30%の手数料を払うことは当たり前なので、市の葬祭場もそうされたら良い。その代わり自分たちが1軒1軒尋ねて注文を取らなくても葬祭場が受注し清算もしてくれれば花屋としても手間が省けて良い…といった話をされたとのこと。

 それから、しばらくは動きがなかったそうですが、その後、行革の一環で民間委託や指定管理者制度が導入され、2009年4月から、葬祭場も「いけだサンシー」が指定管理者となりました。当時私も厚生委員の一人として、この問題を審議したことを覚えています。
 特に葬祭場は、約1000万円の経済効果と同時に職員のなり手がないから民間に任せたいとの理由でした。
 この時、出入りの業者さん(花屋さんや粗供養、写真、おしぼり、果物、献茶婦さんなど)と喪主との直接契約ではなく、ワンストップサービスにする、24時間対応(申し込み)や新たな事業企画などの市民サービスを行うとの説明がありました。
 その後出入りの業者さんから、10%のマージンを取られるようになり、これまで市民のためにと安く提供していたのにこれでは成り立たないとの声が上がり、何件もの業者さんたちが葬祭場の仕事から撤退されました。

 当時の指定管理者はワンストップサービスを実施する代わりに業者から手数料を取ることを始めたため、今回の指定管理者変更で、管理料を下げる代わりに業者から取る手数料を引き上げたり、職員さんが居づらくなるようなことがあってはならないと、議会で心配の声をあげていたところです。
 
 こうした背景のもとで、この4月から手数料が15%から20%にあがったと聞いたため、心配していたことがおきたと、ブログに紹介したところ、花屋さんから連絡があり、この間のいきさつを聞かせていただきました。
 
 まず手数料は10%の一律ではなく業種によって違っていたこと、実際には花屋さんと粗供養は20%で、その他の業種が10%だったことは今回分かりました。また今回手数料が変わったのは花屋さん達だけのようです。

 お話によると、消費税の導入が影響しているようで、3%、5%の時には何とか花屋さんのサービスで、賦課して請求しなかったようですが、さすがに8%になると、負担が大変なので、これまでのいきさつを考慮し、本体価格の95%に8%の消費税をかける形で現在まで来ていたそうです。また、お花にかかげる名前の札を間違いがないように書き込む仕事を花屋側でする代わりに、手数料を15%に下げてもらったとのこと。しかし今回、10%への増税を耳にすると、これを機会に消費税分をきちんと価格に上乗せしてもらえれば、手数料を当初の20%に戻すことはやぶさかではないと、新しい管理者と話し合う中で、4月から20%に戻した…というのがマージン20%の真相でした。

 花屋さんたちが納得しているとおっしゃるので、事を荒立てるつもりはありません。
 花屋さんたちが民間葬祭場との慣習の延長だったことはよくわかりましたが、市直営から指定管理者制度に移行した段階で、ワンストップサービスのために、つまり業者さんたちに代わって注文を受け、手配して請求も代行する。管理者への手間賃として手数料(マージン)を業者さんから徴収するという経緯から考えると、業者から手数料を頂くと言うのであれば、手間に係る分だけ試算しパーセンテージを決めるべきではないでしょうか。
 さらに言うなら、池田市は地元業者の育成や活性化を図るという役割もあり、本来は指定管理費用にそうした経費分を必要経費として上乗せすることが望ましいことだと思います。民間委託や指定管理者制度で税金の節約と言いながら、地元業者や利用者である市民に負担を押し付ける形になってはならないと…。

 指定管理料を少なくするために地元業者からの手数料を必要経費以上に取ってはいなかったかという点はまだよくわかりません。少なくとも消費税分は利用者が支払うわけですから、管理者の手数料とは関係ないものです。消費税分をきちんともらえるようになったので20%にしても大丈夫というのは少し筋が違う問題だと思います。指定管理者としてきちんと必要経費を試算し手数料を決めることが求められます。

 この問題は機会があれば確認したいところです。ともあれ、関西コミュニティさんや関係者の皆さんには大変ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。

by michiko_fujiwara | 2019-05-24 22:01 | 議員活動

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


by michiko_fujiwara