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藤原みち子の活動日記

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市民協働による公共の拠点づくり…全国都市問題会議にて

2018年10月17日(水)

市民協働による公共の拠点づくり…全国都市問題会議にて_c0133422_2422750.jpg 10日の午後から前泊で11日~12日に新潟県長岡市で開かれた第80回全国都市問題会議に出席してきました。全国市長会主催ですから、全国の市長、議長をはじめ各議員(名簿では2068人)がシティホールプラザ・アオーレ長岡に集まりました。

 テーマは「市民協働による公共の拠点づくり」…市民が自由な発想で利用することが出来る場ということのようですが、会場と市民協働による公共の拠点づくり…全国都市問題会議にて_c0133422_2441177.jpgなった「アオーレ長岡」もその一例として設計の段階から竣工後の事業企画・施設運営に至るまで市民の積極的な参加があり、市民の交流拠点として発展していると紹介されています。屋根付き広場「ナカドマ」を中心に、アリーナ、市民交流スペース、市役所、議会などの機能が混然一体に溶け合うシティホールプラザとなっています。

 当日は雨がぱらつく天候でしたが、長岡駅からホテルも商店街も「アオーレ長岡」にも、すべて屋根がつながり会場まで傘が市民協働による公共の拠点づくり…全国都市問題会議にて_c0133422_2431293.jpg不要でした。斬新な建物は木材をふんだんに使い、市役所も、議場もガラス張りで明るく緊張感のある建物でした。

 基調講演は、東京大学史料編纂所教授・本郷和人氏による「地方分権へのまなざし」と題しきっちり1時間の講義。大学の教授は学会が主戦場なのでテレビに出る人は信用できない、職場に学会に居場所がない人がテレビに出る…などと笑わせながらも、人間の歴史を知るには日本史を学ぶ必要があると、本当に日本は古くから、都を核としてまとまる中央集権の国だったのか、市民協働による公共の拠点づくり…全国都市問題会議にて_c0133422_2474091.jpgとはじまり、新しいものは西から来る(朝鮮半島や大国の文化が入り西から開かれる)、武士が台頭してくると東に幕府が出来、戦国大名が優勝劣敗を繰り返すうちに日本列島全体を網羅する統一権力が生まれてくる…と淡々と歴史について講義。

 そして最後に、現代の黒船は何か…人口減少だと思っている。東京だけで判断するのは間違い。明治の中央集権とは逆に地方の自治権を強く後押しするべきではないか。第2の明治維新が必要。地方からのボトムアップこそが、新しい日本を支えていく…と締めくくられました。

 主報告として、地元である長岡市長から「長岡市の市民協働」と題して、平成24年6月に市民共同条例を制定し、その制定にあたっては市内全域で30回のワークショップを開催し1000人を超える市民の声を反映させたことが報告されました。

 この条例は、①条文から施策の検討まで市民委員と市がひざ詰めで創り上げた手作り条例、②市民、市民活動団体、地域コミュニティ、事業者、市、市議会に関する個別内容を掲載、③他自治体条例では例のない「地域コミュニティ活動の推進」を掲載、④「米百俵の精神」を受け継ぎ将来のまちづくりを担う子どもたちの人材育成を掲載したものとのこと。

 市民協働センターは市民の自発的な活動や各種団体の立ち上げ運営などに関する相談を受けるほか関連する団体との連携をコーディネートしており、年間800件以上の相談があり市民団体は227団体に伸びているそうです。
 市民と行政又は市民同士が、お互いの長所を持ち寄り、補い合うことで課題を解決しまちづくりを進めていくのが「長岡の協働」だとして、市民活動を支える様々な支援策が展開されているとのこと。

 池田でも地域コミュニティが早くからつくられましたが、活動の在り方が、どこまで市民協働になっているか、もちろん役員さんは一生懸命頑張っておられるでしょうが、予算の執行権を与えることで、何が必要かではなく、どう使うかという、安易な取り組みになってはいないか、一部の人たちだけのものにとどまっていないか、などなど市民全体による検証が必要だと考えさせられました。
by michiko_fujiwara | 2018-10-17 23:52 | 議員活動

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


by michiko_fujiwara