教育大付属池田小学校の児童殺傷事件から16年、「市民安全のつどい」が開かれました。
昨日7月8日は「市民安全のつどい」。例年ですと、水月公園のモニュメント前でテントを張り野外での式典ですが、今年は水月児童文化センターで開催されました。
早くも16年前となる2001年6月8日、8人の幼い命が奪われました。その1か月後の7月8日、教育大付属池田小学校児童殺傷事件を悼み、池田市が「誓いの言葉」を刻んだモニュメントを建立し、それ以降毎年「市民安全のつどい」が開催されています。
開会宣言、主催者あいさつ、来賓あいさつ・紹介が続いた後、池田ジュニア合唱団のみなさんが「池田市歌」と「The Lord bless you and keep you」(作曲:John Rutter)を歌ってくれました。さらに、水月児童文化センターのイングリッシュクラブの児童(小学生)が審良彰子さんのフルート演奏をバックに「誓いの言葉」を朗読(和文を読んで英訳文を読む)。
誓いの言葉は次の通り(公園にあるモニュメントに刻まれています)
誓いの言葉
2001年6月8日を 私たちは忘れない
緑豊かな 静かなまちで それは起こった
豊かさを追い求め 平和な時間が流れる中で
幼い8人の命と まちと
人々の心が 一瞬のうちに砕かれた
先人たちが育み 守ってきた
自らを守る組織や 慣習のもろさを
私たちの地域社会がはらむ無防備さを
幼い8人の犠牲に思い知らされることになった
このまちで再び悲劇を許してはならない
安全な社会を築きあげる大切さを
あらためて心に銘じなければならない
私たちは ここに誓う
暴力、犯罪、交通事故、災害などあらゆる惨禍を未然に防ぎ
地域の安全を守っていくために努力することを
安心して住める社会の大切さを
多くの人に訴えていくことを
2001年7月8日
池田市民安全大会
当時私は、まだ池田民商に勤務中で、ヘリコプターの爆音におもわず外へ飛び出すと、上空では何機ものヘリコプターが飛んでいました。会員さんから「TVつけて!」と電話が入り電源を入れると、池田小学校で刃物を持った男が児童を殺傷しているとのニュース。その割にヘリコプターは離れているなと思ったら、市役所横の市立池田小学校ではなく、緑丘にある大阪教育大学付属池田小学校でした。その日は仕事にならなかったことを覚えています。
この後、「だれでも自由に出入りできる開かれた学校」に門が閉ざされ、オートロックで閉ざされ学校警備員が配備されましたが、大阪維新の会の橋下知事(当時)が学校警備員の予算を廃止してしまいました。池田市ではシティガードと合わせ、登下校時には警備員さんが付けられるように努力していますが、社会情勢の悪化で治安が不安定になっている中、顔見知りの警備員さんがにっこり声をかけてくれるその役割はとても大事だと思います。
政治・行政の役割は何よりも、国民・住民の命を守ること。一人ひとりがお互いを思いやれる余裕の持てる生活環境が必要です。