池田母親大会は「戦争体験を聞き、平和のバトンを未来につなぐ」大会となりました。
池田母親大会が公民館で開催されました。
戦争法が強行された今年は、「戦争体験を聞き、平和のバトンを未来につなぐ」と題して大阪空襲訴訟弁護団の大前治弁護士の講演と原告で鹿児島県川内市の自宅で空襲に遭い爆弾の破片で左足の膝から下をうばわれた安野輝子さん(当時6歳)の体験と提訴に踏み切られた思いを聞きました。
安野さんは「戦争被害者の中でも旧軍人・軍属の人たちには総額50兆円の国家補償や援護がなされており、引揚者や原爆による被爆者に対する援護措置もとられているが、民間の空襲被害者に対しての保障は行われていない。街頭で署名を集め厚労省に持って行くと「戦争は終わっている」と言われ担当が違うとたらいまわしされ呆然とした。提訴に踏み切ったが大阪地裁も高裁も最高裁も棄却。この国は国民を守らない。命を大切にしないと宣言したようなもの。今また次の戦争の用意をしているんは許せない。あきらめてはいけない。子や孫が戦火にまみれることの無いように空襲被害を伝えることが私の役割」と涙ながらに話されました。
大前弁護士は、大学時代石橋に下宿されていたそうで、池田にゆかりのある辰巳コータロー参院議員にも似たイケメン先生。9月に成立した「安保関連法」をどう見るか、下がりかけていた軍事予算も安倍政権になってぐっと引き上げられ、切れ目のない戦争ができるようにしてきたこと。中国・北朝鮮がせめてくるんではないか、憲法9条があることで世界になめられているのでは、後方支援だけなんだから戦争するわけではない、安倍首相は戦争しないと言っているなどなど国民の中にあるいろいろな疑問や意見にどう向き合い答えていくかといった視点でわかりやすくお話されました。戦争中は焼夷弾が落ちても逃げるな消火せよと、逃げることを禁止されていたといった当時の資料を集め、多くの国民の命が奪われたことも紹介されました。