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藤原みち子の活動日記

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介護保険制度の改善を求める請願を採択すべきと討論しました

2014年12月23日(火)

 介護保険制度の改善を求める請願も日本共産党以外の議員は「採択すべきではない」と切り捨てました。議員はいったい誰の代表なんだと言いたいですね。

 私の討論は下記の通りです。

受付番号6 介護保険制度の改善を求める請願書について、私は日本共産党議員団を代表して、ただいまの委員長報告に反対し、請願を採択すべき立場で討論を行います

 請願事項は、医療・介護総合確保法により、制度改悪の内容が今後具体化されようとしている中で、保険料負担を低減するため、公費負担を増やすこと、利用料の負担増を行わないよう国に申し入れること、要支援1~2の介護サービスを現行どおり維持させること、特養ホームなど施設入所は要介護3以上に限定せず、必要な人が入所できるようにして欲しい、との内容であります。

 介護保険制度は、介護の社会化をうたって導入されました。介護サービスを受けるには保険料を払い、介護認定を受け、利用料を払わなければならないという3つのハードルを超えなければなりません。保険料は払えても利用料が払えないからサービスが受けられない、受けるサービスを減らさざるを得ないと、家族の負担に頼らざるを得ず、老老介護や、やむなく仕事をやめなければならない事態に陥り、悲惨な事件にまで発展している例も少なくありません。

 介護保険の財源は、公費負担2分の1、1号被保険者、2号被保険者の保険料が2分の1となっており、高齢者人口が増え、サービスの利用が増えると保険料が上がる仕組みになっています。従って事業年度ごとに保険料が上がり、池田市の現在の保険料は、本人が非課税であっても世帯内に課税所得80万円以上という基準額は年間59,400円、全く所得がなくても29,700円負担しなければなりません。被保険者一人ひとりにかかる金額ですから夫婦であればその倍以上の負担ということになります。保険料負担は既に限界に近く、これ以上の負担増はもう耐えられないところまで来ています。公費負担割合を増やして負担軽減を求めるのは当然です。

 また、制度改悪により、要支援1~2の訪問介護、通所介護は今後市町村の事業とされ、これまでどおりのサービス維持ができるかどうか不安な中で、第6期事業計画が策定されようとしています。まさに市の責任で事業を行うわけですから、市に対してせめて現行どおりのサービスを維持して欲しいと願うのも当然です。

 施設入所を要介護3以上に限定することも問題です。現在の待機者250人の多くが行き場をなくすばかりか、独居や老老介護の認知症患者など居宅介護では対応できない人たちを放置することになり法の精神にも反することになります。

 委員会では、「第6期事業計画が策定されていない現時点で請願審議は不可能だ」との意見がありましたが、第6期事業計画に反映して欲しいから請願をだされているのであり、どんな時期であれ、市民から市政に対する意見や要望があれば、まず真摯に受け止め審査すべきです。
 
 また、「国が決めたことだから市独自の対応は出来かねる」との発言もありましたが、要支援1~2の対応はまさに市の事業となるわけですから、市が対応しなくてどこが対応するのかと問いたい。

 本来、国と地方自治体は対等であり、国の悪政から地域住民を守ることも地方自治体の役割です。国が決めたから全て国のいいなりにならなければならないというのは地方自治体の役割を投げ捨てることになります。
 
 保険料改定に際しては、国でさえも低所得者に対する一般会計からの繰り入れを認める方向を示しており、負担軽減を求める声に応える努力をすべきであると考えます。

 請願にあるとおり介護保険制度の改悪のもとで、現在のサービスを維持させて欲しいという内容は当然のことであり、住民の福祉と健康を守り向上させるべき地方自治体の本来のあり方から考えても制度改悪は食い止めるべきです。

 市民生活は、消費税増税と社会保障の負担増のダブルパンチで限界に来ています。市民の暮らしを支えるためには、最低限の内容である請願を採択し、最大限、第6期事業計画に反映させることを求めて、討論といたします。


by michiko_fujiwara | 2014-12-23 23:58 | 議員活動

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


by michiko_fujiwara