福島ではがれき撤去作業で50キロ先にも放射性粉じんが飛散、一方、川内原発は再稼働?
東京電力が昨年8月に福島第一原発で実施したがれき撤去作業で放射性粉じんが20キロ以上離れた水田に飛散した可能性があると指摘されていましたが、京大の調査でさらに50キロ付近まで飛んでいた可能性が高い事が明らかとなりました、
京大大学院医学研究科の調査によると、原発から北西48キロの相馬市で大気中の粉じんを集め放射性セシウム濃度を測定したところ、通常の6倍を超す1、28ミリベクレルの放射能が検出されたそうです。南相馬市では20~30倍だったとのこと。西南西22キロに位置する川内村では変化が見られなかったということですから、当時の風向きによる放射性物質の拡散が思った以上に広がっていたことは明らかです。
さらに南相馬市の地点では昨年5~6月、粉じんのセシウム濃度が急上昇した期間がありこの間にも撤去作業で飛んだ可能性があると分析。京大大学院の小泉教授は「第一原発ののがれきが汚染源とも考えられる」という報告書を環境省に提出していたようです。
今日の夕刊では、九州電力の川内原発が規制委員会の審査基準で「適合」とみなし再稼働への道を開板とのニュース。これまで安全だと繰り返しながら結局福島であれだけの事故につながり、原発に絶対大丈夫という言葉はないことは明らかです。福井地裁の判決でも、規制委員会の安全基準は甘すぎるといっており、地震国日本で安全な場所はないことも指摘しています。今ここで再稼働を認めたら福島からの教訓はなかったも同然となります。事故の収束もできないのに安全だなどとよく言えるものです。何故はっきりと原発を止めて自然エネルギーに変えようとしないのか、いまだに政府の利益優先・国民の命は後回しの姿勢は変わらないようです。