「オー・マイ・ダッド」 ダメパパと子どもが泣かせます。
織田裕二のダメパパぶり、だけど心優しいドラマ、「オー・マイ・ダッド」。
研究に夢を持ち、没頭するあまり、家庭を顧みず、生活苦でついに妻が子どもを置いて逃げ出してしまい、家も追い出され、ホームレスになってしまう親子の物語です。最近の子役は演技が上手いですね。ほんとに泣かせます。
子どもは「博士」の父を尊敬し、博士であり続けて欲しいと願いますが、それでは生活ができず、仕事を探し面接に行こうとすると、子どもが熱を出したと保育園から電話がかかり結局生気の仕事につくことができません。子どもは父親も自分を捨てて迎えに来ないのではないかと仮病を使うんですね。
公園で寝泊りをしたり、倉庫に内緒で住んだりしますが、面接に行っている間に子どもが倉庫で火事を出してしまいます。ついに児童相談所に預けることに…。でも悲しそうな子どもの顔を見て結局相談所に預けることが出来ず、心配した元カノが自分の家に親子を住まわすことに…というところが今日までの話。
わずかな手持ち資金でネットカフェで泊まろうとすると子ども連れはダメだと断られ、荷物を置かせてもらった倉庫で内緒で寝泊りしながらアルバイトで少し溜まったお金でアパートを借りようとすると、保育料を払っていないから給料を差押さえするとの通知が届き、電話をしようとすると料金を払っていないため通話ができない、そんな中で火事発生となるのですが、救いは親子の絆です。でも一時的にでも活保護を受けるという設定は無いようです。
昨日見た「Woman」という母子家庭のドラマは、生活保護の受給申請に行っても受けられないと言うところから始まり、今はパートで必死でに働いていますが、母親が白血病になるという設定。身につまされる話です
「オー・マイ・ダッド」はありそうな話だけれど何となく現実離れを感じますが、「Woman」はとてもリアル。どちらも救いは親が子どもを大切に思うことですが、現実にはここまで追い込まれたら虐待をしたり病気になったり、心中をしたりと悲劇が沢山あります。
根本的には、働きたくても仕事が無いという現実を改善しなければなりません。その上で病気になっても失業をしても生活を支える制度が必要です。日本の場合は失業しても雇用保険は3ヶ月~10ヶ月。一生懸命探せば仕事はあると言いますが、そう簡単なものでないのが現実。児童扶養手当は離婚が成立するまでは受けられない、受けられても約4万円では生活できません。母子住宅と言っても枠が少なくそう簡単には入れません。
最後のセーフティネットである生活保護は、今日8月1日から減額。3年で約10%の削減です。最低生活費を削るのではなく、ドイツやフランスのように失業者への支援が数年間しかも生活できる手当てを続けられるようにすべきです。