千の風寄席
「千の風寄席」に行ってきました。
「千の風」とはあの歌がヒットする少し前、2004年8月に箕面市に設立したNPOで、まちかどデイハウスや中途障害者作業所を開いています。
池田の知人が、障がいを持つ弟さんと2人で暮らしておられましたが、歳を経るごとに「弟を1人残して死ねない」の思いを強くし、障がい者の施設をつくりたいと相談をされたところから始まりました。
当初、池田市内で場所を探しておられましたが、設立に当たって大阪府の補助金以外に箕面市独自の運営補助金があることがわかり(池田にはなかったんです)、箕面市で場所探しが始まり、多くの支援者を得てNPO[千の風」が誕生しました。
絵本を読んで「千の風」と命名された池田の知人は、昨年ついに病に倒れ他界されました。最も心配だった弟さんは彼女の数日前に亡くなられ、安心したかのように彼女も…。
そんないきさつがあり、時々「千の風」の催しに参加しています。昨年は映画を見に行きましたが今年は落語です。どうやら寄席は2回目のようでした。桂米朝一門の桂歌之助、桂佐ん吉の2人が縦横無尽に語りました。笑う門には福来ると言いますが、笑いは自己免疫力を高め日常の疲れや病気も和らげます。「千の風」らしい取り組みです。
場所は、箕面市立病院のリハビリセンター4階にある“いろはホール”。入院患者さんも無料で参加できるようにすることで会場が利用できるようです。200人を超える方が参加し、ホールは満杯でした。入院患者さんも入院しながら落語や映画、音楽鑑賞などこのホールで見ることが出来て良いですよね。池田病院でもこんなホールがあると良いのに…といつも思います。
私たちは1000円の前売り券を買って参加しましたが、この入場料の一部を支援金として社会福祉協議会を通じ、宮城県七が浜町で復興支援している団体に送られるそうです。
私たちもほんの少しお役に立てたのでしょうか。