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藤原みち子の活動日記

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お金はある時払いじゃ

 2011年8月17日(水)  <湯布院パート6>
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 湯布院には明治時代の病院が、国指定重要文化財として残されています。大分県下最古の擬洋風建築で明治27年に日野医家3代目によって建てられたものだそうです。

 診察室や待合室、薬室のある本館と別棟の病棟、医師や看護師の休憩所として使われたと思われる離れが文化財の対象です。木造2階建て。見た目は洋風ですが、中国風でもあり和風でもあり面白い建物です。離れには韓国で見かけるオンドル(床暖房)が施されています。

 庭園には、日野家4代目の日野淑子医師の像がありました。日野淑子医師はこの地で82歳まで聴診器を握りカルテの上に、さらさらとドイツ語を走らせておられたとか。数少ない女医として幾つもの賞や勲章を得ています。議員も勤められ名誉町民。展示された書を読むと何と私と同じ誕生日(1月18日)。奇遇ですね~。

 雑誌のコピーと思えるものが置いてあり、手にとって見ると、日野淑子医師は東京医専で学び、東京の病院で勤務していたそうで明晰な標準語をつかわれるそうですが、地域の人々に親近感を抱かせながら診察するために、方言が身についておられると紹介されています。

 小郷しず子さんという方が、「まこと哀しや大分弁」という文章のなかで日野医師の語り口をメモし、まるで抒情詩のようだと感心しておられます。その一部を紹介しますと

 油屋熊八さんの頭縫うた事がある 雪柳がさらさら揺れよったけん 早春の事じゃったろうなあ 別府から峠を越えてきた熊八さん 川のほとりで 馬から落ちたんよ 頭ぁかち割って血だらけ 熊八さんは落ちついちょったが お供ん衆(し)の方が ぎゅうらしゅう騒動して うちにかつぎ込んだ 私がぷつぷつ縫いよんのに 「医者はおらんのか 早う呼べ」 私を看護婦かと思っちょんのじゃ そんな頃は おなごの医者やら 珍しかった時代じゃったもんな

 なんだか落語の一説を聞いているような気がします。笑い事ではないのですが…なんとも方言とは良いものですね。

 こんな一説も

 お金はある時払いじゃ それも盆と正月の2回じゃな かつがつイノチキしよん者に(よく言葉がわからない) お金払え ち言わるるかえ 今の医療制度ちゅうのは しゃあしい事が多いなあ 好かんよ 私は 昔んように 患者さえ ようなりゃいい ちゅうような治療をしたいなあ  

 戦争中は男性医師が軍医として出征していたため、馬に乗り牛に乗り、竹籠やもっこに乗り山を越え、幾つもの村を往診に回ったそうですが、まるで女赤ひげ先生ですね。(かつて、日本共産党のくつぬぎタケ子元参議院議員・医師がジェーン台風のとき筏に乗って診療に回ったという話を思い出しました)

 医師の原点のような言葉です。「今の医療制度ちゅうのは好かんよ」、先生もそう思っておられたんですね。この先生のように「お金がなくても患者が良くなれば良い」と言えるようにするには、国の診療報酬のあり方、医療抑制をさせるような仕組み、入院日数の制限など患者目線で見直すことが必要だと改めて考えさせられました。

 前日の昭和館からこの日は明治時代へと遡りました。
by michiko_fujiwara | 2011-08-18 01:05 | 旅紀行

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて下さい


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