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藤原みち子の活動日記

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密約で事実上アメリカの従属国に

 2011年5月24日(火)晴れ

 志位委員長の「綱領」の講義をネットで聴きました。月に一度の講義で今日で4回目になります。

 今日は、日米安全保障条約体制について、公表された条約と秘密にされた条約(密約)で半世紀前に形づくられた対米従属の基本構造が今も続いていることを具体的に話されました。

 条約の第5条と第6条を合わせる事によって、国内で武力攻撃を受けるときだけでなく、極東有事の際にも日米共同作戦が行えるようにしていることは、旧安保条約の内容を引き継ぐものであること。

 表向きは、「事前協議」で核持込や日本の基地から戦闘のための出撃は出来ないこと、米軍の基地特権を改めたとしていること、裁判権は米軍の公務中以外は日本側が第一次裁判権を持つことなどを条約に盛り込んだかのように見せていますが、その裏には日本国民を欺く米国との密約が沢山あり、その密約でアメリカに対し無制限の特権を認めています。

 密約では、「事前協議」は核兵器の持込だけで、核を積んだ軍用機や軍艦の立ち寄り、通過は対象外としており、事実上非核三原則はないに等しい状態です。

 沖縄返還時の、ニクソン大統領と佐藤首相との合意議事録によると、アメリカは「極東諸国の防衛のため米国が負っている国際的義務を効果的に遂行するために、重大な緊急事態が生じた際は事前協議の上、核兵器を沖縄に再び持ち込むこと、沖縄を通過する権利が認められること、さらに、沖縄に現存する核兵器の貯蔵地、すなわち嘉手納、那覇、辺野古、並びにナイキ・ハーキュリーズ基地を、いつでも使用できる状態に維持しておくこと」などを日本政府に求め、日本政府は「それらの必要を満たす」と応えています。

 基地を使う特権も自由です。在日米国大使から米国務省宛に送られた報告書では、新しい基地についての要件を決める権利も、現存する基地を保持し続ける権利も米軍の判断に委ねられていること、米軍の部隊も装備も家族も、地元とのいかなる取り決めもなしに日本への出入りを自由に行う権限が与えられており、日本国内では演習が行われ、射撃訓練が実施され、軍用機は飛び、日常的な軍事活動がなされている。米国に与えられた基地県の寛大さは際立っている。…といった内容が書かれていたそうです。

 裁判に関しては米軍の公務中以外の事件は日本が裁くことが出来るかのようになっていますが、密約で日本政府はその権利を行使するつもりはないと答えています。事実、米軍関係者の犯罪は多くの場合凶悪犯でも捕まらないしつかまってもほとんど起訴されていないというデータもあります。

 自衛隊の指揮権もアメリカにあるとされています。このことが日本国民に知られると困るので声明は出さないでくれとの2本の要望で文書にはしないといった証言もあります(アリソン大使)。

 沖縄問題でも、原発導入問題でも、何故政府はアメリカにものが言えないのか不思議の思う方がたくさんおられますが、その背景には歴代自民党政府との密約群があったのです。この間、これらの事実を突きつけ我が党が追求をしても調査の必要はないと逃げてきました。

 民主党政府になってもその姿勢を変えるつもりは無さそうです。国民の願いよりもアメリカのほうが大事なようです。いつまでアメリカの従属国になり続けるつもりでしょうか。これこそ売国奴ではないでしょうか。

 安保条約第10条ではどちらか一方が通告すれば翌年から条約は廃止されます。10条を行使して本当の独立を勝ち取るべきです。
by michiko_fujiwara | 2011-05-25 01:14

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


by michiko_fujiwara