久しぶりの雪景色
昨夜からの雪で屋根は真っ白。暦の上では春ですが、まだ2~3日は寒い日が続くようです。
今日は「沈まぬ太陽」を見ました。と言っても映画を見ましたから2度目になりますが…。当時は本も一気に読んだ記憶があります。
原作は、航空機会社のエリート社員が組合の委員長になり、真面目に組合員の要求を取り上げ、空の安全を守るためには社員の労働条件の改善が必要だと戦い、スト権をかけてたたかった結果勝利を得ますが、それからの彼の人生は不当な配置転換で不遇な人生を送ることになります。
映画は、御巣鷹山の事故から入り、過去の組合運動と交差するようなドラマ仕立て。しかし、空の安全をおろそかにし、コストカット、安上がりの整備や雇用jを追及する背景に、汚職腐敗の会社の実態があり、その結果の大事故を見ると起こるべくして起きた事故だったことも理解できます。
いま日本航空で55歳以上のベテラン機長、48歳以上の副操縦士、53歳以上の客室乗務員をばっさり切り捨てる不当解雇が行われていますが、志位委員長は国会でこの問題を取り上げ、アメリカ・ハドソン川の奇跡といわれる航空機事故で57歳の機長や49歳の副操縦士などのベテランの機転と経験、チームワークでひとりの犠牲者も出すことなく着陸した例をあげ、日航が今回切り捨てた年齢であると批判。「空の安全」を守るのは国の責任だと質しました。
このタイミングでの「沈まぬ太陽」でしたので、本当に「空の安全」を守るためにも安易なコスト削減を止めさせ、雇用条件は守らなければならないと思いました。5分で整備をして次のフライトに送り出すと聞いたことがありますが、過労、長時間労働、安上がりの非正規化など、ギリギリの雇用形態では、空の安全が守られる保障は無いと思いました。