あれから16年
阪神・淡路大震災から早いもので16年という歳月が流れました。
ドーンと突き上げるような大きな揺れに一歩も動けなかったことが思い起こされます。川向こうの兵庫県とでは被害の大きさもずいぶん差がありました。川西市側からスーパーに並ぶ人、お風呂屋さんを求めてくる人が多かったことも思い出されます。
当時は、すぐに持ち出せるよう荷物をまとめたり、懐中電灯を用意したりと緊張感が続いていましたが、今ではすっかり緩んでいます。昨年の新型インフルのときに備蓄を始めましたが、継続は中々難しいですね。
阪神・淡路の現状は、神戸など中心街の復興は早かったですが、URや民間から借り上げた復興公営住宅約6,700戸で、20年と区切られた借り上げ期限を前に、神戸市や兵庫県が入居者に転居を迫っているそうです。
入居者の孤立や貧困が深刻な上に高齢化が進み、復興公営住宅の高齢化は48.2%と一般県営住宅の24.8%の2倍にもなっており、孤独死は681人にものぼるそうです。
宝塚市は住み続けられると発表したそうですが、高齢者にとっての住み替えは困難で、どの自治体でも実施すべきことだと思います。