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藤原みち子の活動日記

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介護保険は21年度も実質黒字!

 2010年3月17日(水)その4
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 匂いスミレが花をつけました。これも何年か前に一株買ったのが増える増える…です。

 厚生委員会の続きです。

 介護保険会計予算は、総額60億5659万1千円と前年より2億4,817万4千円多い予算となっています。1号被保険者(65歳以上)の数は22,345人と昨年より649人の増で高齢化がすすんでいます。

 国保は小泉構造改革路線で、老健法の改悪などにより老人医療費の年齢を65歳から毎年引き上げ70歳以上にしてしまい医療を受ける人が多い65歳~70歳までの人は老健から一般の国保になりました。そのことが国保の医療給付費を増大させ国保料の引上げをしても赤字になるようになりました。

 一方介護保険は制度導入以来ずっと黒字が続いています。介護保険は3年分ずつ事業計画を立てますから昨年が4期目のスタートでした。3期までは全国的に黒字でしたから、厚労省の通達により、基金に積み立てた黒字分は、保険料を払ってきた被保険者に返還するようにと指示があり、池田では約半分の3億6千万円を3期目の保険料引き下げに使うようにしました(私たちは基金の全額取り崩しを求めましたが…)。その結果保険料は平均年間60円の値下げとなりました。

 ところが、提出された資料によりますと、21年度は、保険料は予算よりも1120万円も多い収入となっていますが、保険給付費等の総支出は予定より3億3109万円少なく済んでおり、基金の取り崩し額は予定の9609万8千円を大きく下回り1376万6千円となっていました。

 3年間で3億6千万円の取り崩しを約束していたわけですから、今年の予定額をきちんと繰り入れて計算するなら8233万2千円の黒字となる内容でした。…資料は繰入しない段階で収支を組んでいますからあたかも赤字であったかのように書かれていました。(担当者は赤字だといっていますが)

 給付実績は21年度予算どころか20年度の予算よりも下回る実態が続いているのに、22年度も修正することなく21年度の予算を上回る予算が組まれています。給付費が高ければ保険料にも影響するため、もっとシビアな予算を組み保険料を引き下げるべきではないかと質しました。

 また、このままいくと3億6千万円の繰入約束が果たされないことになりますが、どこでつじつまを合わすのかと聞きますと、次の第5期事業計画で保険料引き下げに使うとの答でした。これって被保険者に還元すべき約束の先送りじゃないでしょうか。

 一人当たりのわずかな保険料引き下げのために多額の電算委託料をかけるわけには行かないと言っていましたが、毎年所得の変動があれば保険料区分の見直しがあるのですからそのときに精算すれば良いのではないかと思います。保険料を多めに計算して集め、余ったら手続きにお金がかかるから返さないで溜めておくというのは民間なら信じられない考え方です。
by michiko_fujiwara | 2010-03-17 23:38 | 議員活動

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


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