はやめ人情ネットワーク…大牟田市視察
5日~6日の2日間、厚生常任委員会の視察で九州へ行ってきました。
5日は大牟田市。伊丹から福岡空港へ飛び、地下鉄で博多へ、そこからJRで大牟田へというルートです。大牟田は人口12万4936人、面積は池田の約4倍、議員定数28人、日本共産党議員は3名のようでした。三井三池炭鉱の町は最盛期21万人の人口だったそうです。
駅を降りると知的美人の事務局に出迎えられました。ゴミがほとんど見られず、さすが「世界の最もきれいな都市トップ25位」に輝いた街です。
29%を超えた高齢化率は秋田の横手市に次ぐ全国2番目で、他都市の10年先を行く状況にあり、福祉、子育ての分野をいかに進めていくかが課題だと松田事務局長の弁。
地域ぐるみで認知症対策を行っている「人情ネットワーク」の内容が視察の目的です。
しかし、ここでも新型インフルエンザの感染拡大で残念ながら現地見学が出来なくなり、市役所でパワーポイントによる説明を受けました。
また、最初に取り組みを始めた「はやめ南人情ネットワーク」の事務局・林さんも活動内容の説明にきていただきました。
認知症は誰にでも起こりうる身近な課題、隣近所の問題としてこれをテーマとし、ボランティア中心に2ヶ月に1度日曜茶話会からスタートしたそうです。また、計画はきちんと立てないと続かないことも重視し事務局をおいたとのこと。小中学生には絵本を作り認知症患者の大変な面だけでなくあらゆる面をを知った上で接してもらおうとの取り組みも行われています。
大牟田では1年間に約150人もの徘徊があり、共通の情報シートを作り、メールも含め官民あらゆる施設や団体とのネットワークがつくられています。徘徊模擬訓練、世代間交流として行事や集まり場立ち寄り場など茶話会が続けられています。
認知症コーディネーターは48人、民生委員300人、地域社会福祉協議会会長、福祉委員も300人などの協力で独居高齢者宅には月2回訪問し見守りを続けているそうです。
池田ではヤクルトを持っての訪問活動が行われていますが色々な取り組みがあるようです。
最初の3年間は中々うまくいかなかったようですが、本音で意見をぶつけ合ったことからうまく廻り始めたとのことでした。
本当の意味での地域力が求められます。