出雲の阿国…前進座初春公演
恒例となった京都南座の前進座初春特別公演に行きました。始まる前に入り口で写真を撮ってもらいました。
毎年1月3日の夜の部は大阪の日本共産党後援会貸切で「新春観劇のつどい」を行っているんです。今年は800人の参加だったとか。
入場時は比例候補の宮本たけしさんが出迎え(思わずツーショットで写真を撮ってもらいました。ミーハーだと笑って下さい)、帰りは参議院議員の山下芳樹さんが握手で送り出して下さいました。
今年の演目は「出雲の阿国」。歌舞伎の世界では珍しい前進座ならではの女優さんが主演の舞台でした。もともと歌舞伎は、阿国が京都でカブキ踊りを演じたことに始まったといわれます。 阿国の歌舞伎に影響された遊女たちが「遊女歌舞伎」を生み、それが風紀を乱すと遊女や女芸人たちが追放され、歌舞伎は男だけの世界になっていったとのことです。
「南座」のある四条河原町は阿国が謡い踊った見世物小屋があった場所。興味深い演目でした。NHKの大河ドラマ「篤姫」といい、女性が時代に大きな足跡を残したという点では昨年から今年にかけて中々見ごたえのあるドラマであり舞台でした。今年は女性が歴史に大きな影響を与えるかも…。
随分以前に有吉佐和子の小説を読みましたが、あらためて秀吉から徳川に移る時代背景や、最後に出雲に帰って斐伊川上流で鉄をつくる「たたらの村」で長に呼ばれ踊った褒美が、砂鉄をとって川に流す砂が洪水の元だと砂止めを願い出たことなど思い出しました。
主演の妻倉和子さんはかなり昔、前進座公演の宣伝に池田にも挨拶に来られたのではなかったでしょうか。まだ女優さんになられたばかりだったと記憶しています。今では大ベテランですね。
今年は花道のそばの席で、せり上がってくる妻倉阿国を間近に見ましたよ。阿国と伝助が踊りながら天国に向かうシーンは圧巻でした。