社会保障デー
今日は「社会保障の日」とも言うべき一日でした。
一つは、この池田に社会保障推進協議会(池田社保協)が誕生したこと。池田市における社会保障を拡充するための諸活動を推進することを目的として、会の趣旨に賛同する団体・個人で構成される協議会です。
全国47都道府県、300を越えるネットワーク、大阪では43番目の社保協となります。
日本共産党池田市会議員団は5人全員で出席し社保協誕生をともに祝いあいました。
もう一つは、議員団主催の「後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める学習交流会」。
会場いっぱいの参加者で、関心の高さを感じました。
講師は、大阪社保協事務局長の寺内順子さん。
この制度が2006年6月14日の参院本会議で15本の「医療関連法案」が一括審議され自民・公明与党により強行可決したこと。
後期高齢者医療制度の診療報酬を簡潔に、平易にいうと、
「なるべく医者に行かないように」
「できるだけ入院しないで」
「入院したら早めに退院」
「薬をできるだけ少なく重ならないよう、安い薬で」
「慢性疾患は定額の医療で」
「死ぬ時は病院ではなく在宅で」
「生きている時に死に方(延命治療の有無など)を考えておくこと」
医療内容は、外来の場合「後期高齢者診療料」の創設で、1ヶ月の医療費は定額6000円に抑えられ(月1回が限界)、安心して治療が受けられなくなること。
後期高齢者診療料を選んだ人が入院すると病院は5000円加算される仕組み。
退院時はスムーズに在宅医療に移れるように、地域の医師・薬剤師などと共同で指導すれば加算されるというように、できるだけ早く退院させる仕組みになっていること。
保険料についても具体的事例も交えながら話をされました。
「一番大切なのは人間、人間を幸せにする社会保障大国へ方向転換を」と締めくくられました。
会場からは「年金からそんなにあれこれ引かれて、一体どれだけ残るのか」など質問・意見が出されました。
「枝葉の話でなく制度に問題ありと思った」との感想も寄せられました。
4野党が参院に提出した廃止法案は、参院では通過しそうですが、山場は衆議院。与党厚生委員に反対しないようにと声をかけることが大事です。ちなみに大阪出身の委員は自民党の谷畑孝議員と公明党の福島ゆたか議員とのこと。この人たちに国民の痛みが通じるでしょうか。
政府ですら見直しをせざるを得ない制度はやはり中止しかありません。