介護保険も改悪
財務省が今月13日、介護保険の給付費をさらに抑制する方針を提示した、との記事を読みました。「要介護2」以下の人を給付からはずせば2兆900億円削減できるというものです。
高い保険料・利用料、その上必要な介護・福祉サービスが受けられない…。介護保険制度は、介護が必要な人を社会全体で支えるといって導入したのではなかったでしょうか。
2006年4月にも一度改悪され、「軽度」の人を中心に介護ベッドや車椅子の「貸しはがし」や、訪問介護の時間が減らされるなど「介護の取り上げ」が広がり批判の声が巻き起こりました。
伝い歩きや杖を使ってでも自分で歩ければ、服の脱ぎ着が出来れば介護度は1~2程度、訪問介護は週1~2回しか受けられないのが現状です。もう少し家事援助が欲しい、身体介護を受けたいと思っても点数が足りません。
お金のある人は自費でも援助が受けられますがそうでない人は必要な援助が受けられないといった状況が今でもあるのに、さらに給付からはずせとは、保険料だけ払って介護は受けられない「保険あって介護なし」状態がいっそう進むことになります。
これでは公的介護制度といえないのではないでしょうか。これ以上の改悪はやめさせましょう。