母べえ
2008年1月30日(水)晴れ

映画「母べえ」を観ました。午後3時50分、「池田中央2」は7割位の入り。
昨日観た方は満席で、補助椅子も出ていたとの事でしたから、大丈夫だろうかと心配しましたが、無事座れました。昨年の「シッコ」の時は貸し切り状態だったので、今回はそれに比べると大入りです。
原作者・野上照代さんが幼い頃の家族の思い出をつづったノンフィクション作品で、
映画では次女照美の目を通して(ナレ-ター)物語が進みます。
舞台は1940年(昭和15年)の東京、日本が太平洋戦争へと歩みを進めていく不穏な時代です。
ドイツ文学者の父・野上滋(父べえ)が、或る日突然「治安維持法違反」(思想犯)で検挙され、転向を迫られますが、教え子の検事に「君は支那事変のどこが聖戦だというのか、そんな嘘は書けない」と、信念を曲げなかったために、自由の身となれず獄中で死ぬ事になります。
野上家はこの時代にはめずらしく、お互いを「父べえ」「母べえ」「初べえ」「照べえ」と愛称で呼び合う仲むつまじい家族。夫を信頼し娘たちを愛し、つつましく気高く生きる、「母べえ」。吉永小百合さんは実にぴったりでした。それぞれの役者さんも素晴らしく、悲惨な時代なのに、何故かユーモアに富み、そして涙を誘う、「山田ワールド」でした。
「父べえ」の投獄中、教え子の「山ちゃん」が一家を支え、父べえの妹「チャコちゃん」も子どもたちを支え、母べえの叔父さん(鶴瓶)はデリカシーはないけれど本音でしゃべる事で母べえの心を和ませる、隣組の小父さんも親切にしてくれる、という温かさのある映画でした。
「父べえ」への手紙を書くシーン、獄死した「父べえ」が家に帰ってくるシーン、片耳が聞こえず「丙種」で応召されなかった「山ちゃん」にもついに赤紙が届き別れを告げに来るシーン、そして泳げない山ちゃんが船を攻撃され戦死するシーン、広島に帰った「チャコちゃん」は原爆の被害に遭い、亡くなります。何より晩年の「母べえ」が死ぬ間際に「あの世で父べえに逢いたくない、生きている父べえに逢いたかった」と伝えて逝くシーンには、涙・涙でした。
戦争は人々を異常な状態に巻き込みます。民主主義など無くなります。戦争に行きたくないなどと本音はもちろん言えずお互いを監視しあう、そんな時代に信念を貫いた強い人たちがいた事、同様に、日本共産党は反戦平和を貫き、非国民と言われ投獄されても頑張った事を、是非知って欲しいと思います。
今でもイラクで、アフガンで戦争は続いています。毎日のように人が殺され、例外なく子どもたちや一般市民がその被害に遭っています。不戦の誓いをしたはずの日本が、歴史を巻き戻そうとするのではなく、平和への歩みの先頭に立つべきです。

映画「母べえ」を観ました。午後3時50分、「池田中央2」は7割位の入り。
昨日観た方は満席で、補助椅子も出ていたとの事でしたから、大丈夫だろうかと心配しましたが、無事座れました。昨年の「シッコ」の時は貸し切り状態だったので、今回はそれに比べると大入りです。
原作者・野上照代さんが幼い頃の家族の思い出をつづったノンフィクション作品で、
映画では次女照美の目を通して(ナレ-ター)物語が進みます。舞台は1940年(昭和15年)の東京、日本が太平洋戦争へと歩みを進めていく不穏な時代です。
ドイツ文学者の父・野上滋(父べえ)が、或る日突然「治安維持法違反」(思想犯)で検挙され、転向を迫られますが、教え子の検事に「君は支那事変のどこが聖戦だというのか、そんな嘘は書けない」と、信念を曲げなかったために、自由の身となれず獄中で死ぬ事になります。
野上家はこの時代にはめずらしく、お互いを「父べえ」「母べえ」「初べえ」「照べえ」と愛称で呼び合う仲むつまじい家族。夫を信頼し娘たちを愛し、つつましく気高く生きる、「母べえ」。吉永小百合さんは実にぴったりでした。それぞれの役者さんも素晴らしく、悲惨な時代なのに、何故かユーモアに富み、そして涙を誘う、「山田ワールド」でした。
「父べえ」の投獄中、教え子の「山ちゃん」が一家を支え、父べえの妹「チャコちゃん」も子どもたちを支え、母べえの叔父さん(鶴瓶)はデリカシーはないけれど本音でしゃべる事で母べえの心を和ませる、隣組の小父さんも親切にしてくれる、という温かさのある映画でした。
「父べえ」への手紙を書くシーン、獄死した「父べえ」が家に帰ってくるシーン、片耳が聞こえず「丙種」で応召されなかった「山ちゃん」にもついに赤紙が届き別れを告げに来るシーン、そして泳げない山ちゃんが船を攻撃され戦死するシーン、広島に帰った「チャコちゃん」は原爆の被害に遭い、亡くなります。何より晩年の「母べえ」が死ぬ間際に「あの世で父べえに逢いたくない、生きている父べえに逢いたかった」と伝えて逝くシーンには、涙・涙でした。
戦争は人々を異常な状態に巻き込みます。民主主義など無くなります。戦争に行きたくないなどと本音はもちろん言えずお互いを監視しあう、そんな時代に信念を貫いた強い人たちがいた事、同様に、日本共産党は反戦平和を貫き、非国民と言われ投獄されても頑張った事を、是非知って欲しいと思います。
今でもイラクで、アフガンで戦争は続いています。毎日のように人が殺され、例外なく子どもたちや一般市民がその被害に遭っています。不戦の誓いをしたはずの日本が、歴史を巻き戻そうとするのではなく、平和への歩みの先頭に立つべきです。
by michiko_fujiwara | 2008-01-31 02:19

