学校になじめない子どもたちのためのフリースクール・スマイルファクトリー
議員団の市内施設見学2日目(7月14日)は、伏尾台のフリースクール「スマイルファクトリー」と中川原町の「三恵園」。
午前10時に伺ったのは「スマイルファクトリー」、増え続ける不登校の子どもたちへの支援を行うことを目的に、2003年9月から、市教育委員会から特定非営利法人トイボックスに委託をすることで事業開始。2004年から市の課外教育活動施設「山の家」を活動場所として小中学生を対象に実施されたそうです。2007年4月からは北海道芦別市にある星槎国際高等学校と提携し、高校部にあたる「スマイルファクトリーハイスクール」を開始。小学校から高校までの幅広い生徒を受け入れるフリースクールとなったようです。2015年には「山の家」の老朽化のため、学校統廃合により廃校となった旧伏尾台小学校北校舎に移り、あらたな活動場所として現在に至っています。
自治体が委託をし公教育と連携するフリ―スクールは、全国でも池田市が初めての取り組みとのこと。昨年は呉服小学校で取り組みの報告があり、そこにはなんと加計学園問題でで今話題の前川事務次官が来られていたそうです。
不登校や引きこもり、学習障害や注意欠陥障がいなど、学校になじめない、人間関係をつくるのが苦手な子どもたちが通っています。電話相談・メール相談・個別相談・個別訪問、きっかけづくりなど一人ひとりの状況に合ったサポートを行っているとのこと。
スクールに通えない子には戸別訪問でさりげなく接触を図り、対応しているそうです。緊急の場合は24時間体制で対応しているとか。
市と提携しているため池田市内の子どもたちは、小中学生すべて無料。ただし相談料は30分4000円など有料です。池田市教育委員会より委託を受けているため。本来通うべき学校の出席日数の認定も含めたスクーリングを行っているとか。高校も卒業まで単位や卒業資格を認定できるそうです。
ほとんどの生徒が進学を希望し、卒業後、スタッフとして働いてくれる子どもたちもいて助かっているとのこと。大学から実習にくる子もいるそうです。ほそごう学園と連携し発達障害の子どもたちの放課後デイも行っているそうです。学期ごとに地域との交流を行っており(掃除やお茶会など)、子どもキッチンも昨年から始められたようです。今年から地域の方を雇用し、15人来られて働いてもらっている。神戸生協のミニコープからも食材の調達だけでなく、インターンとして参加しておられるとか。また最初の教え子がトイボックスで働いているそうです。それは嬉しいですね。
代表者の、白井智子さんは千葉県出身、東京大学卒業後、松下政経塾に入塾。前職は沖縄でフリースクールに携わっていたそうですが、株式会社経営のため、代表が利益追求に走ったため辞めてきたそうです。でもそこでの経験が今の活動に生きているようです。沖縄アクターズ出身だとか(*^^)v
1時間があっという間で、もっとゆっくり時間を取ってくればよかった(これは他の施設も同様の感想です)。突然の訪問にも快く対応していただき有難うございました。