大阪国際空港で航空機事故対策訓練実施
大阪国際空港航空機事故対策総合訓練を見てきました。訓練会場は空港の最も北側に位置する第6ゲートゲート前から入り、第7エプロン地区で実施。全日空のB777-200型機が私たちを待ち構えていました。その向こうから通常の飛行機が飛び立っていきます。
訓練は、大阪国際空港で航空機事故が発生した場合どのように対応し、お客さんを救うのか。今日は火災発生で、消火活動、災害医療活動のため関係機関との連携と協力で被災者を救うというシチュエーション。
機体から白煙発生で、消防自動車、救急車が駆けつけ、一斉放水・消火活動が行われ、機内からお客さんたちが脱出し、救急隊員がトリアージを行います。重症患者は緊急にしつらえられた赤色の医療テントに、中等症状は黄色のテント、軽傷は青空テントに分けられ、医療班が応急処置を行います。毛布や医療材料などの入った車両もありました。ヘリコプターも登場し、救急車同様、緊急患者を運ぶという訓練でした。
訓練参加機関は52機関。大阪航空局大阪空港事務所をはじめ、大阪管区気象台大阪空港測候所、陸上自衛隊第3師団、大阪府、兵庫県、池田市、豊中市、伊丹市、西日本電信電話、大阪空港交通、航空保安協会の11機関。10市協と言われる近隣10市の消防機関、兵庫と大阪の警察2機関、16の医療関係機関、大阪空港内事業所・12機関。
参加人員・553名、参加車両・50台、参加航空機1機(B777-200型機)、ヘリコプター4機、大型バス2台。
飛行機事故だけに、そうそうたる訓練。近寄れませんので遠くのテントからの見学です。最初のうちは、時折小雨がぱらつき、風が資料を吹き飛ばしてくれましたが徐々に天気も回復。ヘリコプター4機でも相当な爆音。
ひっきりなしの米軍機、自衛隊機、オスプレイが飛び交う沖縄はこんな比ではないんだろうなと思いながら訓練を見学させていただきました。
時あたかも、南スーダンに向かう自衛隊員に武器を持って戦うことが出来る新任務付与。新任務で自衛隊員の命も、他国の住民の命も失われることの無いよう、戦場と化している南スーダンに自衛隊員を送るのではなく、他国のように撤退させることが求められます。