統一保険料で同じ給付、医療水準が保障されるのか…国保緊急キャラバン

2016年5月24日(火)

c0133422_0504521.jpg 社保協・北摂豊能ブロックの国保問題に絞った緊急キャラバン行動が行われていますが、今日は池田市の担当者と大阪府の国民健康保険広域化の調整会議でのとりまとめについて意見交換を行いました。

 平成30年度からの国保の都道府県化に向けて、大阪府・市町村国保広域化調整会議が開かれており府内6市3町の担当部長(北摂は豊中市と島本町)と、大阪府国民健康保険団体連合会、大阪府の担当者を加えて第3回調整会議が3月29日に開かれています。

 とりまとめ(案)なるものによると、統一保険料率(府が定める標準保険料率=市町村が実際に定める保険料率)の賦課方式は応益割(均等割・平等割)と応能割(所得割)の3方式を基本とすること。保険料・一部負担金の減免は原則「共通基準」で統一。出産育児一時金、葬祭費の統一。保健事業(検診など)は共通基準(最低ライン)設定。被保険者証も統一となりそうです。

 予定収納率の設定、保険料の激変緩和措置は6年の範囲内で実施。累積赤字の解消に向けた指導強化など話し合われています。また、市町村が府に収める事業費納付金は、府内全体の保険料収納必要額を、各市町村の被保険者数と所得水準で按分し、市町村間での医療費水準は反映しないとしています。

 意見交換の中で、担当者からは「国保はどこでも同じ保険料、同じ給付にすべきで統一することは反対ではない。もともとうちの市長が統一保険料を言い出したが、当時は都道府県か広域連合がすべて運営実施すると思っていた。しかし今は中身が違う(府・市の共同運用となり、保険料など根幹となるものは府が決め市町村は定められた料率に沿って保険料を決め徴収し府に納付する)。統一保険料を決めることが先に来ておりそのまま受け入れることは出来ない。
 赤字解消については、原則平成29年度までに解消するとなっていますが、2年間では解消できない。赤字があってもよくなったので一般会計からの繰り入れで解消するのではなく、平成33年までに解消できるよう少しずつ減らす計画をたてている。保険者努力支援が受けられるよう検診の強化を図りたい。減免の統一はかなりバラつきがあり(統一は)無理だといってきたが一定水準まで統一するようだ。しかしそれ以外は市町村独自の減免を認めているようにも思う」といった答えでした。

 統一保険料には医療費を反映しないそうですが、そうなれば市町村は検診の充実などで医療費の増加を抑制するといった努力をせず保険料収納強化に走るのではないかといった問題点も明らかになりました。市は極端なことは出来ないといってましたが、お互い病気を防ぐための努力よりも、府の定める収納率確保のために徴収強化に走るようになれば、医療費は際限なく増えることになりかねません。そうなれば保険料の値上げは必然です。

 調整会議の委員がそれぞれの自治体の声を反映させているのかという点も疑問です。また保険料だけ統一しても医療水準がバラバラのままでは納得できない。病院もつくってくれという自治体もあると聞き、本当に問題は山積していると痛感しました。
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by michiko_fujiwara | 2016-05-25 01:04 | 福祉・社会保障