下流老人急増ニッポン、誰でも中流から下流に転落する危険あり…たけしのTVタックル

2016年5月15日(日)

 小池晃書記局長が出演するというので、初めて「たけしのTVタックル」を見ました。

 「下流老人急増ニッポン、知らないと損する制度」と番組欄にあります。

 「下流老人」とは生活保護で暮らす高齢者や、「生活保護と同等やそれ以下の収入で暮らす困窮した高齢者」のことを言うのだそうです。密着取材した映像には、真面目に働いていたけれど、会社が厚生年金に加入していなかったたため少ない年金しかない下流老人。途中で体を壊し年金加入期間が25年に満たず無年金で生活保護を受給している男性。「年金の仕組みをよく知らなかった」という、離婚して一人で働き子どもを育てたものの下流老人になった女性も登場しています。

 しかも、高齢者だけでない下流時代に入りつつある。中流意識を持つ人ほど危ない…とも。特に、病気や介護が中流から下流に落とす。子どものパラサイト(寄生)…息子が非正規雇用で実家に戻ってくる⇒子どもに老後の面倒を見てもらうどころか、年金で子どもを養う羽目になる。あるいは、離婚して孫を連れて帰ってくると、教育費まで面倒見なければならなくなる。親子3代で中流から下流に落ちる。1億層下流時代になりかねないとの解説は身につまされます。

 スタジオでは共産党・小池議員vs自民党・田村前厚生労働大臣が真っ向勝負!という図式。

 小池緊急提言その①は、最低賃金を1500円にアップし、中小業者にはそれを実現できるよう政府が援助すること。それでも年収270万円にしかなりません。NPO法人・自立生活サポートセンター「もやい」の大西さんは、現在東京の最低賃金907円はフルタイムで1日8時間働いても月に14万5千円程度、税金や社会保険料を差し引くと12万円程度にしかならない、と言います。アベノミクスの失政が貧困と格差を広げている、ときっぱり。

 これに対し、田村前大臣や元財務相官僚の経済学者高橋氏は、失業率は低くなっており貧困が広がっているとは言えない。時給は一気にはあげられないといいます。財源はどうするのかと。

 そこで小池提言その②は、増税は消費税ではなく富裕層に課すべき。応能負担の原則で負担能力のある富裕層の税率がどんどん引き下げられてきておりせめて65%ぐらいに戻すべきである。失業率が低いというが、多くが非正規・低賃金という実態があるじゃないか。大企業優遇の税金の取り方・使い方が問題なんだと…聞いてて胸がすく思いです。

 知らないあなたは損してる? 1か月の医療費が8千円に抑えられる!? 都内の2DKが4千円で住める!? 年金の見直しで4千万円もらった人も!? 知っておくべき社会保障制度を…と映像に出てきたのは年金者組合東京支部の代表が、無料定額診療や減免制度など、活用できる社会保障制度を紹介し相談に乗っている姿でした。

 下流老人として登場した人たちは、動けばお金がかかるのでどこにも行かない、他人との接触もないひっそりと暮らしている姿にこれで健康で文化的な生活と言えるのか、年金は今後も引き下げられていく問題など、日本の政治のあり方が問われる番組でした。
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by michiko_fujiwara | 2016-05-15 22:44 | 福祉・社会保障