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藤原みち子の活動日記

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「保育所落ちた…」対策で緊急対応宣言!

2016年3月19日(土)

 昨夕、市長が記者会見で「保育所待機児童問題緊急対応宣言」を発しました。4月1日現在95名の待機児童が発生するためです。

 これまで、池田市は4月当初は待機児童ゼロを続けていました。それは認可外保育所に預けている児童はカウントされず、また、公立保育所でも希望者の少ない遠くの保育所に駅前ステーションなどからバスで運んでいたためであり、近くの保育所に移動したいと思う潜在的待機児童はありました。

 ただ今回のように100名近くの待機児童はかつてない事態です。申請時の要件緩和(これから働くという人も対象)によりこんなに沢山の待機児童となりました。しかしこれは本来必要なこと。子どもを抱えて就職活動は出来ませんから…。

 緊急対策として池田、石橋の両駅近くに公設の認可外保育所をそれぞれ30人定員規模で設置するとのこと。聞くところによると、石橋は阪急電車の高架下ブースを借り、今議会で整備のための補正予算を提案、即決で7月開所をめざすとのこと。池田方面は駅近くに場所を確保し5月の臨時議会に補正予算を出し10月開所をめざすようです。いずれも1.2歳を対象にしていますので、1~2年後には認可保育所に移動しなければなりません。また、市立池田病院の院内保育所(ここにも待機児童がいるらしい)を拡充し、定員を30人分増やす予定。

 平成29年度には、今年整備予算が出ている、認定こども園化(亀の森幼稚園で75名分の保育園部分を設置、池田旭丘幼稚園も72名分の保育園設置、姫室保育園が10名分の定員増、さつき保育園)、認可保育所(石橋文化わくわく)設置で199名分の定数増を見込み、平成30年度には、公立のなかよしこども園も認定こども園化、私立の石橋文化幼稚園とはたの保育園が認定こども園として整備されることにより120名分の保育枠を確保する予定となっています。この1年がちょうどスポットとなり、整備が間に合わずに受け皿不足となったようです。

 ここまでは、認可外とはいえ緊急対策としての素早い対応だと拍手を送りたいところです。

 しかし朝日新聞の記事によると、その財源の捻出のために職員の給料カット(すでに追加議案が出ています)をするとありました。以前にも、子どもの医療費拡充の際にこんな言い方をされたことがありますが、とても恩着せがましい発表の仕方です。職員の給料を削って手当てをしたんだと…。

 前市長は財政を確認し、15歳まで子どもの医療費を拡充しました。中学校給食も給食センター移転の際にデリバリーから食缶方式に変えると約束していました。決して職員の給与を削って子育て支援をするという言い方はせず、計画的に拡充してきました。財政調整基金も増やしながら…。

 福祉を拡充させるのは地方自治体の本来の役割。「こんなやりくりをして子育て支援をしてやっているんだ」と言わんばかりの記者発表に思えます。これを言わなきゃカッコいいのに…。

 第一、職員の給与カットの話は待機児童の数が分かる前から進めてきた話ではなかったのか…?本来税制調整基金を使えば給与カットをせずに1年間の穴を埋めることは出来たはず。職員の給与カットを口にすれば、世間が喜ぶ風潮がありますが、それは低賃金に抑えられてきたことに怒りを持つべきで、自分に置き換えてみたらどうでしょう。引き下げ競争をさせて喜ぶのは誰かを考えるべきです。
 
 人事院勧告に従ってようやく世間並みにプラス人勧が実施されるかと言うときに、いったん引き上げといて喜ぶ間もなく同じ議会の中で給与カットとは、びっくりです。安倍内閣でさえ官民問わず給与の引き上げをするよう求めているのではなかったのか。

 ちょっと複雑な記者発表です。

 
by michiko_fujiwara | 2016-03-20 01:10 | 議会報告

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


by michiko_fujiwara