政治で一番大事なのは、経済的にも社会的にも弱い立場の人たちに手を差し伸べ、生活水準を底上げすること。

2015年11月16日(月)

c0133422_1241311.jpg 今日から毎日新聞夕刊1面に「選択のとき」と題し、大阪府知事・大阪市長のダブル選について有識者に争点や課題を聞くコーナーができました。

 初回の識者は作家の雨宮処凛さん。次のように述べておられます。

 大阪は生活保護の受給率の高さや貧困の問題がかなり深c0133422_1251390.jpg刻なのに、打ち上げ花火のように派手な経済成長策ばかりが論じられてきた。政治で一番大事なのは、経済的にも社会的にも弱い立場の人たちに手を差し伸べ、生活水準を底上げすることだ。そういうことを手堅く地道にやっていくことが住民の安心につながる。

 生活保護の受給率が高いのは、それだけ貧困層が補足され制度が機能している証といえる。生活保護を受けるべき人に受けてもらったり、子育て世代の家賃補助制度を充実させたりすれば、貧困や少子高齢化の問題は改善されるはずだ。

 教育の問題では、橋下徹・大阪市長が市長に先立って大阪府知事に就いて以降、競争を通じた学力向上策が強化されてきた。最も大事なのは、いじめの被害者や不登校の子どもを起点にスタートすることだ。競争を激しくして学校を締め付ければ、「できないやつは足手まといだから、学校に来るな」というメッセージになる。学力だけをつけたとしても、それが何になるのか。学力があれば、良い就職ができ、幸せになるとは限らない。多面的に人材の育て方を考えるべきだ。

 この夏は、日本の民主主義が、がらっと変わったと思う。安全保障関連法制に反対する動きが強まり、若者を中心にデモや街頭演説に参加する市民の姿が目立った。政治を語るのが当たり前の日常になってきたのは、希望が持てる。聞こえの良い大阪の将来像であれば、候補者間のわずかな誤差しか比べられない。むしろ耳の痛いような課題について、それぞれの候補や陣営に見解を問い合せ、調べて見て欲しい。

 有権者のマイナスの気持ちをガス抜きさせ、熱狂させるような政治家の物言いが支持される傾向が見受けられるが、条件反射的に即応しないでほしい。一呼吸おいて、3段階先、5段階先に何が起きるのかを冷静に読み取る成熟さが求められている。

 という内容。

 本当にその通りですね。目先のパフォーマンスに惑わされることなく、自分たちの暮らしをどうさせていきたいのか、見極める必要があります。対立する相手を徹底的にののしり貶めるのではなく、正々堂々と政策論争すべきですが、どうもそうではなさそうですから、私たちはこれまでの8年間がどうであったか具体的事実を検証することが大切です。

 府政は直接市民の暮らしに見える形ではなく、市町村を通じて事業が行われているので、各自治体が補てんしたりすると、なかなか真実を知ることが難しいですが、日刊ビラや丸わかりパンフなどでその実態を検証してみてください。変える方向性はどこへ向いているのか、暮らしにどう影響するのかきちんと見極めましょう。
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by michiko_fujiwara | 2015-11-17 01:32 | 選挙関連