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藤原みち子の活動日記

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マイナンバーは事業主にとっても大変な負担増となります。

2015年10月18日(日)

 今日は「マイナンバーについて聞きたい」と相談があり、今後どうなるのかお話させていただきました。

 おおむね11月頃通知カードが簡易書留で届き、その中には12桁のマイナンバーが記載された通知カードと個人カードの申込書と返信用封筒が入っていることを伝え、個人カードが必要であれば返信用封筒で申請すれば来年1月以降の作成されて市に送付され受け取りにいく事になる…という手続きと、来年1月から、税関係と社会保障関係、災害対策についてマイナンバーの活用が始まることを説明。

 その方は身内に事業をしておられる方があり、事業者にとってもマイナンバーの管理が必要になってくることもお伝えしました。

 従業員を雇っておられる方は、来年1月1日以降、給与所得者の扶養控除等(異動)申告書、保険料控除申告書等源泉徴収に関する書類に自分のマイナンバーや法人番号だけでなく従業員の番号も従業員の扶養家族の番号も記載しなければならなくなります。雇用保険の資格取得届や喪失届も同様です。2017年(平成29年)1月1日以降は、健康保険、厚生年金保険の資格取得届や喪失届、被扶養者(異動)届けなどに番号を記載しなければなりません。

 管理者である事業主は、番号や個人情報の漏えい、紛失を防ぐため。取り扱う担当者を明確にすること、マイナンバー制度の概要の周知など従業員教育などの人的な安全管理に加え、プライバシー保護のため物理的・技術的安全管理が必要となります。鍵のついた書類棚、パソコンに自由にアクセスできないようウイルス対策やパスワードの設定、誰もが覗き見ることが出来ないような部屋のつくりや座席配置、シュレッダーなどの準備も必要となるでしょう。

 逆に言えば、これで本当に漏えいの危険性が回避できるのかは非常に不安でもありますが…。事業主さんにとっては、とんでもない物心両面にわたる負担増となります。
 これらは市役所をはじめとする行政の担当者にとっても大きな負担増となります。先日は取手市でまだマイナンバーが届いてもいないうちから番号記載の住民票が流出したという問題もあり、窓口でさえ今後も処理を間違う危険性があることが明らかとなりました。

 市役所がいくらセキュリティが万全だといっても、取り扱うのは人間です。故意でなくてもミスはあります。そして行政だけでなく民間事業者にも番号を管理させなければならないように、今後ナンバー利用の拡大が進めば進むほど、取り扱う人が増えれば増えるほど、情報漏えいや流出、不正の危険性が高まることは明らかです。

 今日説明をしながら、ますます不安になってきました。
by michiko_fujiwara | 2015-10-18 23:45 | 生活相談

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


by michiko_fujiwara