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藤原みち子の活動日記

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厚生委員会の決算審査が終わりました。

2015年10月15日(木)

 厚生委員会の平成26年度決算委員会がようやく終わりました。

 厚生委員会は、国保事業、介護保険事業、後期高齢者医療事業の特別会計と一般会計の、民生費、衛生費、総務費の一部、災害対策費の一部の決算内容について審査しました。

 国保加入世帯は、無職者、低所得者が多く、池田の場合、加入者の75.4%が所得200万円以下、そのうち100万円以下が49.4%と約半数を占めています。ところが平成26年度は保険料の値上げに加え、最高限度額も81万円に引き上げられ、滞納が増え分納世帯は20.48%に増加。高すぎる国保料を払える保険料にするために、国庫負担金の増額、市の一般会計からの繰り入れが求められます。

 また、滞納者に対し保険証を発行するのではなく資格証明書を33世帯に、短期保険証を886世帯に発行していることも問題です。長期にわたって連絡がつかないとのことですが、全国の自治体の約3割は資格証明書を発行していないこともあり、少なくとも命に直結する保険証の発行と、滞納対策を切り離すべきだと検討を求めました。

 そして、反対の理由の一つには保険窓口業務の民間委託があります。国保、介護、後期高齢の窓口業務を平成26年度から実施しました。待ち時間が少なくなったなど、利便性が向上したと言っていますが、これらの窓口は所得や家族構成、病歴など加入者の個人情報に触れる場所であり、しかも今後マイナンバー制度が実施されればナンバーの管理も任せることになります。利便性と引き換えに職員以外に個人情報漏えいや不正の危険性を拡大させるべきではないと反対しました。

 介護保険制度も後期高齢者医療事業も同様の理由で反対しました。後期高齢は2年に一度の事業改訂期で保険料の値上げも加わります。今後、制度導入時の国民の怒りを抑えるために実施していた保険料の9割、8.5割の特例軽減をなくす方向で、高齢者にとっては、年金は下がる保険料は上がるそして消費税とトリプルパンチとなります。

 一般会計では、子どもの医療費助成の拡充、妊婦健診補助拡充、みなし寡婦制度、留守家庭児童会の時間延長、保育所の耐震化工事など評価できる内容もありましたが、緑丘保育所の民営化、児童手当の封入封緘業務委託、90歳と99歳に支給されていた長寿祝い品の廃止、生活保護基準の引き下げは他の事業にも影響しかねないことなどの問題点を指摘しました。これは他の常任委員会の問題点と合わせて反対討論することになります。
by michiko_fujiwara | 2015-10-16 00:55 | 議会報告

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


by michiko_fujiwara