児童発達支援センターの調理業務は入札不調で追加予算を組んでも民間委託に!
昨日の厚生委員会では、国保、介護、後期高齢、の特別会計と一般会計の補正予算についても審議しました。
この時期の補正予算は、平成26年度の決算に基づく国や府への償還金(概算で受け取っていた補助金等が実績よりも多かったため返還するもの)が多いですが、一般会計の厚生委員会関連予算に、児童発達支援センター(やまばと学園)の給食調理委託料の追加予算が含まれていました。
やまばと学園の調理委託業務については、昨年の12月議会で、行革の一環として職員の定年退職を機に民間業者に委託をすることが我が党以外の賛成で決められ、今年の4月から民間委託に移行するため526万2千円の予算が計上されていました。
しかし、3月の予算審議の際には委託先が決まっていないという状況で、この間2名の有資格者で調理業務を行っているそうです。アレルギーの児童は3名から今年度6名に増えたが、支障なくきているとのこと。今回の補正は、入札不調の影響で人件費がアップしたため確保が困難になったので約200万円の追加補正が必要になったというもの。
12月議会でも討論でのべましたが、保育所、学校給食を含め、子どもたちの給食は成長発達という面だけでなく食育という観点でも重要です。ましてや「やまばと学園」に通う子どもたちは、食へのこだわりや偏食が非常に強い子どもたちが多く、給食そのものを食べられない子どももいます。
だからこそ、他の保育所が民営化しているからと言って時代の流れなどと安易に民間委託するのではなく、こうした子どもたちの健全な育成のために、いかに食してもらえるようにするのかは、管理栄養士さんや、学園の先生方、そして調理師さんが知恵を出し合い協力をするチームワークが大切です。
入札不調なら尚のこと、これを機に調理師さんを直接雇用し、責任をもって調理業務を行うべきだと民間委託を進める追加補正に反対しました。
介護保険特別会計は黒字部分を償還金を差し引いて、介護給付費準備基金に積み立てる内容でした。平成26年度は第5期介護保険事業計画最終年度ですから、第5期事業計画に繰り入れた基金は最終的にいくらだったのか聞きますと、当初の計画では第5期事業計画に4億9千万円繰り入れる予定でしたが、毎年黒字を重ね実際には1,300万円の繰り入れで済んだとか。その結果基金積み立ては5億3千万円程度となるそうです。第6期計画には2億9千万円繰り入れる計画ですから、2億4千万円は基金として残されることになりそうです。