国民は霞を食って生きろと?…ただでさえ低い年金を実質目減りさせるマクロ経済スライド

2015年1月30日(金)

 政府は、2015年度の公的年金改定率について、本来なら2.3%の伸び率が必要なところを1.4%マイナスの0.9%にとどめることを決めたとのニュースが飛び込んできました。

 年金改定率は前年の物価に連動させることが原則です。ただし物価上昇率が現役世代の過去3年分の平均賃金改定率を上回った場合は賃金の伸びにそろえることになっているそうです。

 2014年の物価上昇率は2.7%、過去3年分の賃金の伸び率は2.3%ということで、年金改定率は従来なら2.3%になるはずですが、2015年度はマクロ経済スライドが適用されるため、少子高齢化による財政悪化分0.9%を差し引いた数値になるとのこと。しかもその上に、過去の物価下落時に年金を引き下げれれなかったとしてさらに0.5%引き下げるんだそうな。

 そんなわけで年金の伸び率は1.4%引き下げて、前年比0.9%増にとどまるそうです。
 国民年金であれば(満額支給の場合)現在の6万4400円から6万5008円とわずか608円の増額にとどまることになります。標準専業主婦世帯の厚生年金の場合妻の基礎年金も含むと21万9066円から22万1507円となるようです。

 マクロ経済スライドは2007年度から適用する予定でしたが、デフレ時には適用しない決まりがありこれまでは適用なし。今回初めての適用となります。このまま物価上昇が続けばマクロ経済スライドは2043年度まで続け、最終的には厚生年金を今より2割削減、国民年金は3割削減する方針だとか。

 その上、消費税増税、社会保障費の負担増で、いったい国民生活はどうなるのでしょう。高い保険料を40年間支払ってようやくもらえる国民年金は6万5千円。そこからどんどん高くなる、医療・介護保険料が天引きされて手元にどれだけ残るのでしょう。家賃分にも満たない年金額をスライドする前に法人税減税をやめるべきでしょう。国民は霞を食って生きよというのか。大企業の内部留保金をため込むために減税するくらいならただでさえ低い年金を下げるなと言いたい。
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by michiko_fujiwara | 2015-01-31 01:12 | 福祉・社会保障