人命救助のため最大の努力を!
「イスラム国」が毎日のように新たな要求を出してきており、とても深刻な状況が続いています。当初は2億ドルの身代金要求が実現しないとなると湯川さんを殺害したとネットで流し、次はリシャウィ死刑囚の釈放と引き換えで後藤さんを解放するといい、交渉相手が日本だけでなくヨルダンにも委ねられる事態になっています。
トルコ国境でリシャウィ死刑囚を引き渡さなければヨルダンのパイロットの命が無くなると脅しています。日没まで(日本時間の深夜まで)ということですがあと1時間半余り、事態は重要な局面にあると報道されています。日本政府も、ヨルダン政府も、どんなことがあっても国民の命を守ることが最大の役割。人命救助のため最大限の努力をしていただきたいものです。
これを機に軍事対応の強化に走るなら、こうした事態はさらにエスカレートし、アメリカの9・11のテロのように日本の国に対してもテロ行為が行われかねません。
後藤さんのお母さんが、「戦後70年間、憲法9条の下で日本は戦争をしない国として世界に認められている国。だからイスラム国の敵ではないんだ」と訴えられました。だからこそこれまで攻めることも攻められることもありませんでしたが、昨今の安倍内閣の憲法改悪、集団的自衛権行使容認などの動きが、日本は危険な国だといった方向へ見方が変わってきているのではないかと心配されます。
しっかり平和憲法を守り、世界中に日本の信用を取り戻すことが大切です。