震災で障がい者は2倍の死亡率、障害や状況に合わせた支援が必要!

 2013年11月2日(土)
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 特定非営利法人ライフサポートネットワークいけだ ステップアップ講座に参加してきました。保健福祉総合センター4階の大会議室に障害を持っておられる方やそれをサポートしておられる方たちが集まりました。

 最初に大震災での障がい者の実態をドキュメンタリーにした映画「逃げ遅れる人々」を見ました。

 障害を持っておられる方たちの避難がいかに大変か、漠然とわかっていたようで本当のところ何も理解できていなかったことを思い知らされました。

 ヘルパーさんがいなければ生活できない30歳代の青年は、自分の時間が欲しいと週3回ヘルパーさんのいない時間帯を持つようにしていたその時間帯に震災に遭い、逃げるすべなくあきらめ津波に襲われたそうです。

 何とか避難しても、避難所では不便だから自宅に帰れといわれ、自宅に帰ったものの物資も届かず、動けないので届けて欲しいと行政に連絡すると「出来ません」と断られた人。

 福島の警戒区域で、すぐに逃げられない人は避難するよう指示があったけれど、避難所で迷惑をかけたくないからと多くの障がい者が自宅に残っておられる事実を多くの国民は知っているでしょうか。

 これを知り、デイサービスの事業所は、閉鎖をとりやめ、残った人たちの面倒を見ようと行政に継続の申請をするも、行政が危険だからと認めない。しかし自宅で日に日に体調が悪化する障がい者の様子を見て、ついに申請ではなく開けることを決意。さすがに行政側も、良いとは言えないけれどやむを得ないと黙認してくれることに…。自分たちも安全ではないのに、何とか助けたいと行政を動かし、残された障がい者たちをケアする姿はとても素晴らしい。

 障害を持つ人たちは、多くの人たちの協力がなければ生きていけません。

 仮設テンポでは玄関の段差があるため、病院とデイサービスに行くとき以外は外に出られない、お風呂はデイサービスでしか入れないという方もありました。ようやくスロープがついても急なスロープでは危険でひとりで車椅子でも登れない、Uターンが出来ないなど帯に短し…の状態。バリアフリーの施設でも、電動車椅子ではトイレも使えない、障害者は欲しいことも心に溜め込んだままぐ~っと辛抱ししていました。

 「流す涙はいっぱい詰まっている。それを全部出さないといきていけない。これまで政治に無関心だったけれど震災以来それではいけないと声をあげなければと思っている…障害や状況に合わせた支援や制度が必要」と話される言葉に胸が詰まりました。

 後半は、自ら障害を持ち、神戸で活動をされているNPO法人生活支援研究会から2人、NPO法人自立生活夢宙センター、大阪・住之江区障害者相談支援センターから1人代表の方が来られシンポジウムが行われました。認定特定非営利活動法人・ゆめ風基金代表理事の牧口一二さんのコーディネートで3人の方が「震災と障がい者」のテーマで、自らの体験を交え話をされました。

 神戸の2人は阪神淡路大震災の被災者でもありました。市営住宅の10階に住んでいて被災し、母親と2人取り残され連絡も出来ず2~3日取り残された。デイサービスからの助けで救出されたけれど、食料もなく介護士からはあなただけ助けられない、といわれ行政に連絡しても対応できないといわれたそうです。

 震災から得た教訓は、電動車椅子(瓦礫の中など移動が困難)だけではなく手動の車椅子も持つ必要があること。水と食べものを備蓄しておくこと。助けてもらうためには隣近所とつながっておくこと、地域に出て行ける社会の仕組みが必要。避難場所をどうするか考えておくこと。車椅子用トイレの場所を確認しておくこと。かかりつけ医や普段飲んでいる薬など書き出しておくこと。などなど障がい者の立場から紹介されました。

 個人情報との関係があるけれど、自分から行政や各機関に自分の障害の事を伝えておくこと、それと同時に障害を持たない要援護者などの情報も行政としては把握しておいて欲しいといった要望も出されました。

 危機管理課長の話で、来年3月までに災害時要援護者の名簿作成が法律で義務付けられ、昨日大阪府で自治体担当者への説明があったとのこと。情報管理と開示についても検討していくことになるとのことでした。

 以前TVで神戸のマンション住民の自主的な避難訓練が紹介されていましたが、ここでは住民の中から自主的に、医師や看護師であるとか自分は建築業だなど刺客や職業を登録しておき、いざというときの手助けが出来るようにしているとの紹介がありましたが、あくまで個人情報なので無理強いすることなく登録しているとのこと。

 こうしたことも含め、私たちも何が問題で何が出来るのか、何が必要なのか、良く考えていくことが大切だと考えさせられる1日でした。
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by michiko_fujiwara | 2013-11-02 21:25 | 福祉・社会保障