藤原みち子の活動日記

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驚き!「老人ホームを青田買い」…介護業界に群がるファンド

 2013年10月14日(月)

 先日社会保障改悪の学習会をしましたが、新聞を整理していると朝日新聞に次のような記事が載っていました。

 「介護業界 群がるファンド」「入居5年で『償却切れ老人』」…とドキッとする見出しです。

 介護業界で何がおこっているか? いま大型M&A(企業合併・買収)の交渉が行われているようで、買収額も相当の高値がついているとか。東京の有料老人ホームなど約30施設を運営する事業会社の買収に10社以上が応札したそうで、2次入札に残った会社は100億円前後の提示をしたのではないかと言われています。入札は、投資家から募ったお金を元手に投資する「ファンド」が実施。

 介護需要が増える一方、有料老人ホームなどの施設が増えすぎないよう国や自治体が新設の認可数を抑えているため、介護保険を扱える『事業者番号』の希少価値が高まっておりM&Aが活発になったとしています。

 東京渋谷の有料老人ホームでは、介護会社が破綻した08年以降4回も投資ファンドによって転売されたとのこと。 何故転売が繰り返されるのでしょうか?

 入居時に家賃を一括して預かる「一時金」を、施設側は入居から5年間毎年分割して取り崩し「家賃収入として懐に入れる。6年目からはそれがなくなるので、5年(償却期間)を過ぎても入居が続く老人からは介護費などしか徴収できないため、怪我や病気をきっかけに、『償却切れ老人』を、「医療が必要になったので家ではもうお世話できない」と体よく追い出す施設が増えているそうです。収益力が高まれば価値が上がり、また買い手がつくということらしい。

 「介護を成長産業に」という安倍政権の掛け声とともに買収合戦が激しくなり、その陰で入居者の安心は遠のき、効率優先のしわ寄せで働く人たちが疲弊する・・・と記事は指摘しています。
 買収合戦の過熱で施設が値上がりしても、その恩恵は働く人には届かないということです。

 ブラック企業として問題の「ワタミの介護」が経営する神奈川県内の老人ホームでは、ある入居者について「ベッドから落ちたが、けがはないので様子見した」との報告書をホーム長がすぐさま書き直しを命じたとのこと。この施設は夕方6時以降、看護師が常駐せず翌朝8時までケアワーカー3人で60人の入居者を見る体制。転落などの「事故」がおきたときは自宅待機の看護師に連絡し、処置を仰ぐことになっていたため、ルール違反の発覚を恐れて「様子見した」という報告書を「自宅待機の看護師に報告した」と書き直させたというわけです。

 入居者への薬の飲ませ忘れや取り違えも数え切れず、謝って薬を飲ませれば重大事故につながる恐れもあります。酸素ボンベの操作ミスで女性が意識不明に陥ったり、徘徊癖のある男性の部屋にカギをかけ忘れ、深夜2時に5キロ離れた場所で警察に保護されていたこともあった。本来なら自治体に事故報告書を提出するケースさえもみ消されていたとの証言もあるようです。

 経営効率を優先するから、人員は最低限。必要な介護を受けられず放置されることもしばしばで、同じ「ワタミ」で介護の経験があるケアワーカーは慢性的な人手不足を挙げています。低賃金で長時間労働の介護現場で身体を壊す人も多い。

 日本共産党は躍進させていただいて得た議案提案権を活用して、ブラック企業規制法案を提出します。ワタミや徳洲会などの現場もきちんとチェックさせなければなりません。

 安倍政権の社会保障改悪路線のもとで、すでにこのような「老人ホームの青田買い」が行われていることに驚きました。そもそも、社会保障を成長戦略と位置づけることが大きな問題です。介護だけでなくこども子育ての分野でも保育基準をゆるめ民間企業に保育責任を丸投げするなど許せません。問題が起こってからでは遅いのですから…。
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by michiko_fujiwara | 2013-10-14 12:05 | 福祉・社会保障

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara@wombat.zaq.ne.jp


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