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藤原みち子の活動日記

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日本政府は本気で核廃絶をする気がない?

 2013年4月25日(木)

 2年後の核不拡散条約再検討会議に向け、スイスのジュネーブで開かれている第2回準備委員会で、核兵器の非人道性を訴える共同声明に、日本政府は署名しなかったとのニュース。なんてことだとの思いとやっぱりとの思いが錯綜します。

 ニュースによると、共同声明は、核が使われると人道上破滅的な結果をまねくとして、「二度と使われないことを保証する唯一の手段は完全な核廃絶だ」とする内容とあります。

 広島、長崎と原爆の悲惨さを一番分かっているはずの日本が自ら提案してしかるべきなのに、日本の安全保障政策と一致しないから賛同できないというのです(アメリカの核の傘に守ってもらう?)。一体どこの国の政府かと言いたいですね。今も苦しむ被爆者や福島原発の被害者をはじめ国民の非核を求める運動に背を向けるなど許せません。

 当然ですが、長崎市の田上市長と広島市の松井市長もジュネーブを訪れ、軍縮会議日本代表部の天野特命全権大使に日本の賛同を要望しておられたようです。

 昨年5月の第1回準備会では、スイスなど16カ国が共同声明を発表するも、日本は「事前の打診がなかった」と参加せず(大人気ない、中身で判断すべきなのに)。昨年10月の国連総会第一委員会では34カ国が同様の共同声明を発表、「核兵器の非合法化」を求める内容がアメリカの核抑止力に依存する政策と合わないとして不参加。アメリカが日本を守ってくれる保障は何もないのに…。

 そして今回は、「非合法化」の文言がはずされ、事前の打診もするなど過去2回の日本の不参加の原因を取り除いたのではないかと思われましたが、「どんな状況でも核兵器が二度と使われないことが人類存続の利益になる」という表現が気に入らないというわけです。何と、広島選出の岸田外相の指示で修正を求めたとか。外務大臣をさせてもらうための踏み絵?

 天野特命大使は、「人道上の影響への懸念」については全く賛同できるとしながらも、究極的には核を廃絶したいがそのためにステップを踏んでいこうという考え方」で署名しなかったというのです。まだ核兵器を使える余地を残しておきたいということでしょうか。しかし核兵器が使われれば広島、長崎の比ではなく、世界中が一瞬に破壊されかねず核で守られるなんてことはありえません。

 3度も共同声明への呼びかけに賛同しなかったら、世界は日本が本気で核廃絶を考えていないと思われるでしょう。

 抑止力と言っても、何も持っていない相手を攻める理由はなく、兵器を持っているから理由をつけて攻めてくるのであり、持たないこと以上の抑止はないと思うのですが・・・。憲法を変えてまで軍隊を持ち武器を持って戦争をしたがる政府をまずは退陣させなければなりません。
by michiko_fujiwara | 2013-04-26 02:32 | 原発・平和問題

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


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