小中一貫校でいじめによる自殺相次ぐ…東京品川
「学校統廃合と小中一貫教育を考える第3回全国交流集会」が9日京都で開かれたようですが、参加された方の話によると、和光大学の山本由美教授の報告がとても衝撃的だったとのこと。
この9月26日に品川区の小中一貫校伊藤学園で中1男子が自殺。男子生徒は学校のアンケートで「ものが壊された」と 記してい て、教育委員会はいじめを苦に自殺した可能性もあるとみています。クラスの全員がいじめに係っていたとの報もあります。
実は、同校で2月に小6女子が自殺(JR横須賀線の線路上に横たわっていたとのこと)、いじめがあったといわれています。同じ品川の日野学園で中1生がマンションから飛び降りる事件もあったそうです。
豊島区では、品川のまねをすると荒れるから、と小中を完全分離、プールとランチルールだけを共用、校庭も別々にしていくとのこと。
小中一貫で「全国のトップを走っている」呉市では、一貫校に合わない子どもを転出させ、「いじめゼロ・不登校ゼロ」をつくりあげているとか。小中一貫カリキュラムといっても、小中で教科書会社も違うなどとても一貫した教育とは考えられない実態があるようです。
池田でも小中一貫校構想が進められていますが、小中一貫校のよさは全国的にまだ検証されておらず、逆に上記のような多くの問題点が明らかになっています。小中一貫でいじめ問題は解決するどころか、より陰湿になり自殺者まで出ている今、強引に推し進めて細河の子どもたちをモルモットのようにテストケースにすることはできません。
もし細河小中一貫校で同様のいじめ自殺が起きれば教育委員会の責任は重大です。問題の無い優れた一貫校だと検証できるまでは、安易に実施すべきではありません。