節電の夏
家庭や企業の節電が成果をあげているとのニュース。いつも以上に暑い夏になりましたが、関西や九州などで準備した「計画停電」は一度もなく、全国の電力には余裕があるとのこと。このまま節電を続ければ、原発を動かさなくても夏を乗り切れた可能性があるとも…。
電気事業連合会が7月の販売電力量を20日にまとめたところ、全国10電力のうち東北電力を除く9電力で昨年7月より減ったそうです。
このうち家庭向け中心の「電灯」は、電力不足のおそれがあると宣伝された関西電力で昨年7月より16.9%減少。節電目標がない東京電力でも14.5%減り、全国の家庭で節電が広がったとのこと。
新聞の投稿欄を見ても、出来るだけエアコンを使わず節電をしているといった記事が数多く見られます。
玄葉光一郎外相は21日、福島県石川町で講演し、将来の原発依存度について「2040年に0%」という構想を示しました。政府は8月末の新エネルギー政策決定に向け、30年の原発比率を「0%」「15%」「20~25%」の選択肢を示したばかり。
原発ゼロへの方向性は出したものの20年後、30年後では話になりません。パフォーマンスではなく計画内容を明らかにし、その実現のために努力することが求められます。ドイツでも10年以内で計画的にゼロにしていくことを明らかにしています。ましてや市民の節電協力で原発が必要なかったとされる関西電力は、もっとも多くの原発を保有しており危険度は一番高いといえます。その関西電力で電力不足の心配がなくなったのであれば率先して脱原発計画を立てるべきです。