介護保険の「生活援助」の時間短縮などについて一般質問
私の今回の一般質問は、介護保険と、幼保一体化、図書館の増設、の3つのテーマで行いました。
介護保険は、今年4月からの介護報酬の引き下げで、調理や掃除など「生活援助」の訪問看護時間が短縮され、「30分以上60分未満」「60分以上」だった区分が「20分以上45分未満」「45分以上」に短縮、同時に報酬単価も下がり45分以上は頭打ち。そのため、事業所は90分などの長時間サービスを避けるようになっています。
94歳の方からは、これまで週1回90分で買い物と、風呂場、トイレの掃除を頼んでいたそうですが、4月以降は週2回となり掃除と買い物を分けられたため、費用は倍以上かかり負担が重い。2回に分けたことでヘルパーさんの時間が中途半端になり無駄な時間が生じている、といった話を聞きました。
事業所も報酬単価の引き下げで、同じようなサービスをしていると成り立たないといったジレンマがあります。
このように、「生活援助」のサービスを変更している事業所が池田でどの程度あるのかと質問しましたが、4月分を今精査している段階で、まだ実態がわからないとのこと。ただ上記のような本人の希望に沿わない状況には指導をしていきたい。6月末をメドに事業所に適正なサービスをするよう「通知書」を送付をするとのことでした。
介護認定については、2009年4月以降からの認定基準の変更により介護度を低く抑えられているのではないか、それは年々認定者が増加しているにもかかわらず、要介護3、4にはほとんど変化がなく、要介護1、2の増加割合が徐々に減少し、要支援1、2が急増している事を見ると、認定が厳しくなり軽度化しているのではないかと思われます。区分変更を申請してもほとんど変わらないといった声も聞いており、どう考えるのかと質しました。
認定に関する相談や苦情は週1~2件受けており、制度についての相談、状態に比して介護度が低いといった内容が主なものであるとの答弁がありました。納得できなければ区分変更申請を受け再調査し、それでも納得できなければ大阪府の介護保険審査会に審査請求するよう案内をしているとのことでした。
現実には何人が審査請求しているかは質問時間が足りず聞けませんでしたが、納得できていない方はそれなりにありそうです。
今後さらに、時間区分や認定に納得がいかないといった苦情が出てくることが予想されます。国がきちんと報酬を出さないこと、認定の抑制を図っていることが背景にあると思われます。