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藤原みち子の活動日記

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がれき処理…低濃度なら大丈夫か?

 2012年5月24日(木)

 「放射能から子どもを守る会」主催の、「放射性物質による食品汚染とガレキ問題 住民勉強会 IN 池田」に参加しました。

 講師は阪南大学経済学部の下地真樹准教授と生活共同組合理事の黒河内繁美さん。黒河内さんは池田市在住とか。

 下地先生の講演内容は震災がれきの「広域処理」の問題点についてでした。

①汚染を拡散しないこと。②焼却処理、埋立処理の安全性が確認されていない。③被曝のリスクを過小評価しないこと。④被災地支援を瓦礫受け入れでごまかさないで…の内容でそれぞれについて説明されました。

 一部だけを見れば汚染度は「たいしたことない」と思うかもしれませんが、広域処理全体で約400万トン瓦礫を修理するとなれば、4000億ベクレルを超える放射性物質を西日本に拡散することになるそうです。環境省はバグフィルターで99.99%のセシウムが取り除けると主張していますが、何の検証もなく、メーカーですら保証できないと言っているとか。

 地震がれきと異なり、津波がれきは有害物質が攪拌された状態で存在し、PCB、アスベスト、ヒ素、水銀等多様な有害物質の危険があります。石巻には化学工場が近くにあったようです。

 また、汚染食品や放射性廃棄物のリサイクルによって汚染は全国に広がるとも言われます。コンクリートや鉄、アルミサッシ、銅、レアメタルなど民間業者がリサイクルしており、これがどこへ行くのか(流通)が問題です。

 さらに、広域処理には莫大な輸送費がかかります。試験焼却で8トン処理する費用に約1600万円かかるそうですがそのうちの運搬費が780万円とのこと。これは復興予算の浪費であり、被災地支援の予算が大手運送業者にまわされることになります。この費用をを被災地への支援にこそ使うべきだし、現地処理で雇用創出につなぐことが求められます。遠くへ運ぶほど、長時間運転するドライバーには被曝の恐れも強まります。

 そして、全国の焼却炉も埋立地も汚染されることに…。焼却炉内で一度気化したセシウムは塵や埃とくっついたりしますが、中には焼却炉内の曲がり角など壁にもくっつく危険があるそうです。作業員の被曝にもつながります。焼却後60~70%は焼却灰に移行するそうですが、残りは排気、排水に含まれ放出されるのだとか。たとえ瓦礫の汚染度が低くても、焼却炉で燃やし処理をしていくうちに濃縮されていくため、低ベクレルだから安全だなどとはいえません。支援するつもりが新たな加害者になることにも…。

 埋立地についても、大阪府が咲洲でゼオライトを使ってセシウムを吸着させながら埋め立てると言っていますが、一定量以上は吸着しないとのこと。しかもセシウム以外はくっつかないため決して安全ではないということです。

 その他、食の安全についても話がありました。
 参加者からは、「復興支援で被災地のワカメを買ったが大丈夫でしょうか。自分は食べるが、夫に食べさせていいのかちょっと心配」「子どもに魚を食べさせたいがどこの魚なら大丈夫か」など質問が出されていました。
by michiko_fujiwara | 2012-05-25 01:42 | 学習会

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara(a)wombat.zaq.ne.jp…(a)は@に置き換えて。随分長い間メール機能が止まっています。しばらくご容赦ください。


by michiko_fujiwara