裁判員になりたい?
裁判員に当たったと相談がありました。ご本人としては体験してみたいと思っておられるようです。
心配の種は、一度自転車泥棒に間違えられたことと、少し難聴ぎみであること。書類に書いたほうがいいのかどうか、警察に証明書を貰いについていって欲しいというものでした。
聞くところによると、自転車の件は誤解が解けて間違っていたとの連絡があったそうですから、証明書も何も必要なく、証明書の添付の必要もないことを伝えました。難聴気味との心配については、裁判所が判断することなので何ともいえません。
書類を読むと、障がいを持っておられる方にとって裁判を行うことが非常に困難だと思われるならその状況を記入するようにと書かれていました。ご自分は少し聞き取りにくいが非常に困難かといわれるとそうでもないため、「非常に」という言葉がとても気になるようでした。
書くかどうかは本人次第。非常に困難だと思わないのであれば書く必要はないし、面談の際に適切かどうか判断されるでしょうから自分で納得のいくようにされることが一番であることを伝えました。
一般的には、よほどの理由がない限り裁判員を拒否することはできないため、拒否できるかどうかの判断のために記入するようになっていますが、この方の場合はなりたいと思っておられるのに選ばれないのではないかと心配されています。一定期間拘束されるし、有罪・無罪の結論に責任を負わなければならないし、知りえた情報を漏洩してはならないため、なりたくない人のほうが多いと思っていましたが…。
希望通り裁判員になれると良いですが、聞き取りにくいというのは、正しい判断を下すにはちょっとハンディのようにも思います。さあどうなるでしょうね。