第83回メーデー
豊能地域メーデーに参加しました。全国317箇所で開催されているとか。
豊能地域の労働組合をはじめ、新婦人、民商、年金者組合など各団体、日本共産党も参加し、消費税増税反対、社会保障改悪反対、大阪維新の会の教育基本条例、職員基本条例反対、大飯原発の再稼動許すな、大企業は社会的責任を果たせ、内部留保金は国民のために使え…とシュプレヒコールをあげ“うたごえ”ありのたたかうメーデーです。
赤ちゃんをバギーに乗せて参加した若いお母さんは、「私は言いたい、原発再稼動反対と」「私は言いたい、子どもたちに安全な食事を、外で元気に遊べる環境を、だから私は脱原発!」と意見表明。
また、集会では介護施設で労働組合が誕生したことも発表されました。
ところが夕方、行きつけの美容院に行くと、「メーデーってなんですか?」といわれ唖然。連合系労働組合が闘わず悪政を追認、賃上げを求めず、首切りとも闘わない。労働者の要求実現とは程遠くなっています。メーデーは5月1日ではなく連休の初日に行いお祭と化し、メーデーの原点から大きく離れてきていることが原因でしょうか。
働くものの祭典とされているメーデーは、1886年5月1日に合衆国カナダ職能労働組合連盟(後のアメリカ労働総同盟、AFL)が、シカゴを中心に8時間労働制を要求して統一ストライキを行ったのが始まりといわれています。 1日12時間から14時間労働が当たり前だった当時、「第1の8時間は仕事のために、第2の8時間は休息のために、そして残りの8時間は、おれたちの好きなことのために」を目標に行なわれました。
かつて、大阪市内で働いていたころ、中小企業の社長さんが、「自分は社員に、8時間働きなさい、8時間は寝なさい、そして残りの8時間は自分の時間を大切にしてもらいたい」と言っておられ、素晴らしい信念を持った方だと感じたことを思い出します。まるでメーデーの原点の要求じゃありませんか。今そんな社長さんがどれだけおられるでしょう。利益優先で長時間労働、非正規社員が当たり前の時代になってしまいましたが、今こそ労働者の要求を掲げる決起の場としてのメーデーに、闘う労働組合に立ち戻る時です。