医療の充実をはかるため市民病院の医療職を増員
今日は総務委員会。3つの条例改正と一般会計補正予算について審議されました。
市立池田病院の定数を61人増やす「池田市職員定数条例の一部改正」、これは国の診療報酬改定により、医療職員を増やすと病院の診療報酬が増えることを活用し、これまで非常勤の医師や技師、看護師の正規職員化を含め一般募集もしながら増員するとの内容。
医師・10名、技術職・37名、看護師・14名を増やす予定です。医師はすでに4名は確保されている様ですが、消化器内科、循環器内科、脳外科、精神科、整形外科に加えすべての内科に通ずると言われる総合内科医2名などを充実させ、医療の質の向上をはかりたいとの事。
正規職員として身分を安定させることで、優れた医療職員の流出も防ぎたい、患者にとっては手厚い対応が出来るとしています。すでにこれまで常勤職に応募して離職した嘱託医も出ているそうで今回の定数増がそれにストップをかけることになれば市民にとってもいいことですね。
脳神経外科はこれまで応援の医師によって、月、水、金の週3回・午前中のみの診療でしたが、今回常勤の医師を1名確保することで月曜から金曜日までフルタイムで対応できるため、診療の幅が広がるだろうとの事。
精神科医は産科医に次いで非常に少ないそうですが、今回1名雇い入れることで、末期がん患者などに対する緩和ケアが出来ると期待されています。
整形外科医は現在4名、1名増員で手術や骨折など多岐にわたる医療の充実をはかるとの事でした。
ただひとつ気になったのは、収益の改善として平均入院日数を14.1日から12~13日に縮小することで入院単価のアップを図りたいといわれたことです。このことでもう少し入院して養生したいという人を早く退院させてしまうことになりはしないか、追い出されたと思う患者をつくらないかが心配です。
ともあれ今回の職員定数増は、正規職員を増やすことが、優れた職員を定着させ、医療の充実をはかる、それが患者にとって手厚い治療につながることを証明したようなものです。
これは医療分野に限らず他の市職員にも通ずることです。この間職員を減らし続け、給与カットも繰り返されていますが、行き過ぎると、優れた職員を得られなくなることにもなります。市民サービスの充実のためにはこれ以上の削減はストップすべきではないでしょうか。