藤原みち子の活動日記

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「寝た専賃」って?

 2011年3月9日(水)

 先日日本共産党の山下芳生議員が、参議院予算委員会で特別養護老人ホームの待機解消問題で質問をしTVを見た方たちに反響を呼んでいます。

 特養ホームの待機者は42、1万人、池田でも417人に増えています。何年も待たないと入れない状態です。家族の介護のために辞めた人は、年間十数万人といわれます。

 10年前、介護を家族だけの苦しみから開放するため、介護の社会化が必要だと介護保険制度がつくられたはずでした。しかし実態は介護保険も認定を受けなければ受けられない、利用料を払わなければ制度を利用できません。

 山下議員の質問で初めて知りましたが、愛知県や岐阜県では制度を悪用した「寝た専賃」・寝たきり専用賃貸住宅なるものがあるそうです。口から食事がとれず、経管栄養の要介護者だけを対象にする賃貸住宅だそうです。

 介護事業所から派遣された看護師がやってきて1日3回、順番にチューブで栄養剤を注入するだけで、食事の介助もいらない、人もいらない。病院に入院すればその段階で賃貸契約は解除となるとか。

 オムツも医療も介護も全部事業所(家族が経営)の指定する業者と契約をすることになっており、介護保険制度を使った新手のビジネスのようです。

 大阪でも、それに近い高齢者住宅はあります。以前、豊中の病院に入院しておられた方が、退院の際病院から紹介された高齢者住宅は大阪市内にありました。1階に介護事業所があり、給食会社とも提携していました。ケアプランに沿って看護師や介護士が訪問する仕組みになっています。

 生活保護対応の家賃設定になっており、住宅管理者が生活保護費の受け取りまで代行するようになっていました。ご家族の変わりに心配な点を質問すると、とても高飛車な対応で貧困ビジネスの一種ではないかと心配でしたが、病院からは退院を迫られており、やむを得ず入居されました。

 なんだか、病院と通じているような気がしたものです。普通なら、老健施設や療養施設を探してくれるものなのですが、この病院はいきなりこの住宅の営業マンを紹介したそうです。

 結局、病院で一定回復し退院されたこの方は、この高齢者住宅で満足な介護が受けられず序々に症状が悪化して亡くなってしまわれました。入院や施設入所と在宅介護では同じ介護度5でも利用できる内容が大幅に違います。ケアマネさんによると入浴介護や床ずれを避けるため看護師の派遣が必要ですが、在宅でのケアプランは限界があり何度も使えないため、悪化が避けられないと言っておられました。入院の場合は24時間看護師さんがそばにいるわけですから全く対応が違います。

 そもそも、小泉「構造改革」のもとで医療制度の改悪が行われ、療養型病床がどんどん減らされました。この方の場合、療養病床で治療が続けられればこんなに早くなくなられることは無かったように思います。

 数に限りのある老人介護施設や有料老人ホームに入所できず、療養型病床も減っている中で、在宅介護を余儀なくされる家族は、負担が重く仕事を辞めざるを得なくなり、追い詰められて自殺や心中に走る人も後を絶ちません。

 山下議員は、定員100人の特養ホームを年間800ヶ所作れば5年間で40万人の待機者を解消できる、必要な予算は4000億円ででき、法人税減税、証券優遇税制で2兆円の大企業減税といわれているけれど、そのわずか5分の1で実現できる。これこそ生きた税金の使い方だと迫りました。土地は未利用の国有地を積極的に活用せよと提案しています。

 建設を制限する国の参酌基準をはずし、もっと建設できるようにすることも大事です。 

 
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by michiko_fujiwara | 2011-03-10 01:13 | 福祉・社会保障

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara@wombat.zaq.ne.jp


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