全国1750市区町村の借金ワーストランキング、池田市は1513位
「エコノミスト」の12月7日号に、全国1750市区町村の借金(実質公債費比率)ワーストランキングが掲載されていました。総務省が、2009年度の決算における財政健全化指標(速報値)を公表したものです。
実質公債費比率とは、自治体の財政が健全かどうかを判断する際の指標の一つで、地方自治体の一般会計等が負担する借金(公の債務で公債費)の元利償還金の標準財政規模に対する比率、つまり借金返済金の負担の重さを示すものです。
財政的にイエローカードであることを示す「早期健全化基準」は25%、レッドカードの「財政再生基準」は35%とされています。
財政健全化指標は、実質公債費比率の他に、「実質赤字比率」「連結実質赤字比率」「将来負担比率」があり、それぞれにイエローカード、レッドカードの基準が設けられています。
この4つの指標のうち一つでも早期健全化基準を超えると、財政破綻の懸念から財政健全化計画の策定が義務付けられる「早期健全化団体」になります。さらに、将来負担比率以外の3つのうち1つでも財政再生基準を超えた場合は、国の管理下で財政再建を進める「財政再生団体」となります。
あの夕張市は、このレッドカード・財政再生団体というわけです。09年度の決算でレッドカードは実質公債費比率36、8%の夕張市1団体だけだったそうです。ワースト2位は沖縄の伊是名村の28、4%、3位は北海道の洞爺湖町の28、3%ですから、夕張市がダントツの1位で借金返済がいかに多いかがわかります。
25%を超えるイエローカードは11自治体で、そのうち北海道で4町、沖縄が3村含まれており経済状況の厳しさが垣間見えます。
ちなみに大阪ワースト1は岬町の74位で21、3%、ついで泉佐野市、最も健全だったのは茨木市の1739位0、5%でした。
肝心の池田市は、なんと1513位で7、5%、大阪でも健全度は18番目に良い状況でした。もちろん9年連続の黒字ですから「実質赤字比率」も、「連結実質赤字比率」も問題ありません。
北摂は総じて健全なほうでトップの茨木市についで、高槻市が1736位、吹田市が1692位、豊能町1653位、箕面市1604位、摂津市、1545位、池田市を挟んで能勢町1465位、豊中市1129位、島本町791位でした。