広島被爆65年
1945年の今日、8時15分、広島に原爆が投下されて65年になります。
アメリカの爆撃機B29「エノラ・ゲイ」が投下した原子爆弾(「リトルボーイ」なんて名前がついていたんですね)は広島の上空約600メートルで炸裂し、その年14万人の命を奪い、生存した人も後遺症に苦しめられ65年の歳月を経た今も続いています。
今年は、国連総長が始めて被爆地を訪れ広島の式典に参加。これに先立ち長崎にも訪れ平和のメッセージを発信されました。プラハで核廃絶を訴えたオバマ大統領の出席があれば世界の動きは大きく前に進むでしょうに、残念でした。
被爆者手帳を持つ人は22万7565人とのこと。広島市内の被爆者の平均年齢は76、3歳と高齢化がすすんでいますが、認定されていない人もまだまだおられます。新たに死亡が確認された人は5501人とのこと。死没者は26万9446人になるそうです。
もっと早くに戦争を終結していたらこんな被害はおきなかったことを思えば、昭和天皇が「あと一戦果挙げてから」と言って終戦を引き伸ばした責任はとても大きく重いものです。国はすべての被爆者を認定し全面的に支援しなければなりません。
吉永小百合さんは今年も原爆の詩の朗読。その情景が目に浮かぶような朗読は心のこもったとても素晴らしいものでした(終わりの部分だけ見ました)。
5月に開かれたNPT再検討会議では、核保有国が自国の核兵器完全廃絶の実行を確認しました。核兵器禁止、核廃絶を求める運動は新たな段階を迎えようとしています。