肝炎法 衆院で可決
すべての肝炎患者の救済をめざす「肝炎対策基本法案」が衆院で全会一致で可決しました。
法案前文には、B、C型肝炎のウイルス感染について「国の責めに帰すべき事由によりもたらされたものがある」との記述を加えること、付則には「肝硬変及び肝がんに関する施策の実施」の条項も盛り込まれたようです。参院に送られ今年中には成立の見通し。やっとの思いですが、まずは一歩前進を喜びたいと思います。
ウイルス性肝炎患者・感染者は350万人といわれています。集団予防接種が原因という人もおり、国の責任も含め本人の責任ではないわけですから、国が支えるという観点で一日も早く具体的支援策を実施しなければなりません。長い間苦しんでこられたのですから…。
知人にも薬害肝炎のかたがいます。出産時の輸血に血液製剤を使用された方がおられますが、カルテが手に入りません。病院はなくなり、医師も死亡してしまっているため、証明できないまま肝炎の治療を受けています。この人たちはどうしたら救われるのでしょうか。母子手帳に医療機関名が記録されているのですからカルテが無くても救済して欲しいものです。
今後の支援策に注目です。