これでいいのか!年金問題 

 2009年10月18日(日)晴れ
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 池田社保協と年金者組合の共催で「年金問題学習会」に参加しました。講師は元社会保険事務所に勤務しておられた加納忠さん。大変分かりやすく、問題点も明らかにされました。主催者挨拶の後早速「消えた年金問題」を中心にお話されました。
                                
 c0133422_2312310.jpg冒頭、「60年間の年金の仕事の中でアルバイトやキーパンチャーなど外部委託で「消えた年金問題」など大変なことになった。公務員の人減らしの結果が、ずさんな管理、無責任な状況をつくった。ところが自民公明政権の下、今年12月までで社保庁が解体され日本年金機構にすることが決められた。年金機構はさらに細分化して仕事を派遣会社などに下請けさせる方向であり、さらに無責任な仕事になる」と社会保険庁解体は国の責任放棄であることを訴えられました。                      
                                   
 社会保険庁に集積されている年金記録には、国民一人ひとりの職歴、家族関係、さらには預金通帳まで記録されており、これらの仕事を民間委託することは個人情報流出の危険があります。

 野党時代、民主党は社保庁解体に反対しましたが、最近では今更止められないと方向転換をしている様でたいへん心配です。


 講演では、日本の年金制度の変遷と年金記録管理問題から「宙に浮いた年金」「消えた年金」が生まれた背景を明らかにされました。

 厚生年金、国民年金、共済年金の3つの制度でそれぞれ別々の番号体系だったそうです。はじめは番号がつながらず働く会社ごとに違う番号が登録され、タクシー会社で働いていた人などは一人で33もの年金番号を持っていたそうです。記録は紙台帳で5年ごとに職歴、賃金の変化など東京に送って管理していたそうです。

 膨大な量の処理に困り、コンピューターが導入されオンライン化されましたが、漢字も読めない外国人まで含んだアルバイトを雇って入力したそうです。当然入力ミスもあります。
 97年に実施された基礎年金番号導入により、3つの番号体系を1本化し1億人に基礎年金番号を振り分けたそうですが、当時4億件もの番号があったそうです。これらを整理してもまだ7000万件残った、これが後に「5000万件の消えた年金」といわれるものです。

 重要な記録管理を、運営責任をないがしろにしてアルバイトなど非正規労働者や下請け外注を多用してきた無責任な政府の責任。情報公開しない隠蔽体質。申請・届出主義で被保険者責任にしていること。長期間の加入を年金受給の条件とする制度。つぎはぎだらけで分かりにくい年金制度…などなど「消えた年金」を生み出した根本原因だと話されました。

 「行政改革」で職員を減らし、安上がりにアルバイトや民間への下請けを多用してきたことが無責任な管理となり、結局住民のクビを絞めることになっていることも明らかとなりました。
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 よく公務員や議員の定数削減が遡上にのぼりますが、住民サービスを削減することにつながるということが、今日の年金問題からも明らかになりました。

 最後に相談タイムが持たれ、直接自分の年金に疑問がある方たちが相談されていました。
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by michiko_fujiwara | 2009-10-18 23:16 | 福祉・社会保障