藤原みち子の活動日記

michikof.exblog.jp
ブログトップ

保育制度が危ない!

 2009年4月16日(木)晴れのち曇り

 厚生労働省・社会保障審議会少子化対策特別部会は、「今後の保育制度の姿―新たな保育制度の仕組み」を決定しました。(2月24日)

 今後、細部の具体化に着手し、児童福祉法などの「改正案」を2010年の通常国会に提出し、2013年度からの実施をめざすという計画です。

 保育制度のあり方を根底から変えようとするもので、大変大きな問題だといわざるを得ません。

 現行保育制度は、「市町村は、保護者の労働または疾病等の事由により、児童の保育に欠けるところがあると認めるときは、それらの児童を保育所に入所させて保育する措置をとらなければならない」という児童福祉法24条に基づき市町村に保育に対する直接の実施義務を定めています。

 ですから、保護者が市役所に申し込み、市は保護者の就労状況などを考慮して入所を決定しています。

 「新制度」案は、介護保険制度や障害者自立支援法が参考にされているようです。
 保護者はまず市役所で、就労状況に応じ1日の保育時間を「この子は4時間」とか8時間、11時間などと認定されます。まるで介護保険の介護度を認定するようなやり方です。

 保護者は、自分で保育所を探して「認定証明書」を示し、入所契約を行います。入所できるかどうかは保育所が決めます。

 保育料については、認定された保育時間に応じて市から補助金が支給され、保護者は補助金と自己負担分を合わせて保育料として納付することになります。
 保育料は、現行の所得に応じた金額ではなく、利用時間に応じた金額(応益負担)に変わります。

 保育事業者は、「保育所経営を考えれば、1日8時間保育の子どもを優先して受け入れることになりかねない」と危惧しています。また、保育時間がバラバラの子どもを一緒に保育することはとても難しく、保育内容や行事参加はどうなるのかなど、現場から疑問や不安の声が上がっているとのこと。

 認定されても保育所に入れる保障はなく、保育所には入れても保育料が払えないという問題も生じます。

 先日行われた女性政策学習会で、保育連の方から保護者の現状が語られました。
 保護者の多くが非正規労働で低賃金であり、2つ、3つと仕事を掛け持ちし早朝・深夜と長時間働いているとのことでした。「新制度」案が実施されたら保育所にも預けられなくなる親が出てくるのではないか、そうなると仕事にも行けなくなることにもなりかねません。

 保育に欠ける子を措置するという、保育制度本来の役割を投げ捨て、法律を変えてまで、受益者負担の考え方をj福祉分野に持ち込もうとしています。福祉制度の改悪のみならず、少子化対策にも逆行します。

 方向性を決定したとはいえ、具体化はこれからです。「新制度案」の内容と狙いについて学び、知らせ、声をあげていくことが急がれます。

 市民の暮らしや福祉を守る事が最優先であるべき市町村は、国に問題点を指摘し改悪しないよう求めるべきではないでしょうか。


 
[PR]
by michiko_fujiwara | 2009-04-17 01:05 | 福祉・社会保障

“子どもたちに笑顔、若者に夢、高齢者に安心を” 日本共産党池田市会議員・藤原みち子の活動日記 e-mail : m_fujiwara@wombat.zaq.ne.jp


by michiko_fujiwara